翌日。
昼食が終わった時、ユハが一人の少年を連れてきた。
年は、ユハより少し年若いくらいの、十二歳位か。
名は、ギンナン。
……いきなり木の実の名前。
ちょっと、笑ってしまいそうになった。ごめんよ、ギンナン少年。
後宮までついてくる要員だそうだ。
後宮まで付いて来て、俺が後宮から出るまでずっと入り口で立ち尽くして、俺と一緒に王宮に戻ってくるだけの簡単なお仕事。死ぬほど申し訳ないんだが。
いや、まぁ、そういうお仕事もあるにはあるよな。それはそれで、大事なお仕事だもんな。
ありがとう。感謝します。
「第一王子殿下にお仕え出来ること、大変光栄にございます。どうぞ、よろしくお願い致します」
とても丁寧にお辞儀されてしまった。
こちらこそ、よろしく頼むよ。少年。
ユハも大人しく鍛錬に向かってくれたので、俺はギンナン少年と召喚獣二人を連れて、後宮へと向かった。
後宮の入り口で、少年は後宮の護衛騎士達に御挨拶。
俺の従者であることを認知して貰って、入り口に立つ。きっと、俺が帰るまでそのまま。
頑張るんだよ、少年。きっとその内、何か良い事あるからさ。
という事で。
いつも通りカツィの部屋でルビーラを披露し、『また明日な、カツィ』といつもの挨拶をして部屋を出ようとしたら。
カツィが俺の言葉に反応して、『あ~う~』と返してきた。
「あら、お返事されましたわね」
と乳母も嬉しそうに言ってくる。
え~、マジで。ヤバ。めっちゃ可愛いんだけど。
「また明日も来るからな、カツィ」
と、もう一度カツィに挨拶をした。
今度はカツィから返事は無かったが、それもまた許そう。
余は満足である。
その後、リリシアの部屋に寄って字の練習をしている最中に、多分十回くらいはカツィが俺の呼びかけに返事してくれたことを報告したと思う。
リリシアも、リリシアの部屋付きの侍女達もクスクス笑っていた。
笑われても、全く気にならない程、俺は上機嫌だ。許そう。
字の練習を早めに切り上げ、後宮の出口に来ると、ギンナン少年が立っていた。
お勤めご苦労様です。
俺を見て、少年はちょっと安心したように見える。
お待たせ~という感じで一緒に帰ろうとしたら、ちょっと躓きながら追いかけてきた。
ずっと立ち尽くしていて、痺れちゃったんだね。可哀想に。
なんか、椅子でも用意してあげられないものかね~。
時に、少年。聞いておくれよ。
という事で、部屋に戻るまでに三回くらいはカツィに返事を返された事をお伝えした。
昼食が終わった時、ユハが一人の少年を連れてきた。
年は、ユハより少し年若いくらいの、十二歳位か。
名は、ギンナン。
……いきなり木の実の名前。
ちょっと、笑ってしまいそうになった。ごめんよ、ギンナン少年。
後宮までついてくる要員だそうだ。
後宮まで付いて来て、俺が後宮から出るまでずっと入り口で立ち尽くして、俺と一緒に王宮に戻ってくるだけの簡単なお仕事。死ぬほど申し訳ないんだが。
いや、まぁ、そういうお仕事もあるにはあるよな。それはそれで、大事なお仕事だもんな。
ありがとう。感謝します。
「第一王子殿下にお仕え出来ること、大変光栄にございます。どうぞ、よろしくお願い致します」
とても丁寧にお辞儀されてしまった。
こちらこそ、よろしく頼むよ。少年。
ユハも大人しく鍛錬に向かってくれたので、俺はギンナン少年と召喚獣二人を連れて、後宮へと向かった。
後宮の入り口で、少年は後宮の護衛騎士達に御挨拶。
俺の従者であることを認知して貰って、入り口に立つ。きっと、俺が帰るまでそのまま。
頑張るんだよ、少年。きっとその内、何か良い事あるからさ。
という事で。
いつも通りカツィの部屋でルビーラを披露し、『また明日な、カツィ』といつもの挨拶をして部屋を出ようとしたら。
カツィが俺の言葉に反応して、『あ~う~』と返してきた。
「あら、お返事されましたわね」
と乳母も嬉しそうに言ってくる。
え~、マジで。ヤバ。めっちゃ可愛いんだけど。
「また明日も来るからな、カツィ」
と、もう一度カツィに挨拶をした。
今度はカツィから返事は無かったが、それもまた許そう。
余は満足である。
その後、リリシアの部屋に寄って字の練習をしている最中に、多分十回くらいはカツィが俺の呼びかけに返事してくれたことを報告したと思う。
リリシアも、リリシアの部屋付きの侍女達もクスクス笑っていた。
笑われても、全く気にならない程、俺は上機嫌だ。許そう。
字の練習を早めに切り上げ、後宮の出口に来ると、ギンナン少年が立っていた。
お勤めご苦労様です。
俺を見て、少年はちょっと安心したように見える。
お待たせ~という感じで一緒に帰ろうとしたら、ちょっと躓きながら追いかけてきた。
ずっと立ち尽くしていて、痺れちゃったんだね。可哀想に。
なんか、椅子でも用意してあげられないものかね~。
時に、少年。聞いておくれよ。
という事で、部屋に戻るまでに三回くらいはカツィに返事を返された事をお伝えした。


