うむ。なるほど。

全然違った。
マジで、全く違った。
剣術の稽古とか、魔法の稽古とか、そういうんじゃなかった。
鍛錬っていうけど、『これはもう、遊びでは?』という感じ。

ユハに連れて来てもらったのは、『子供の鍛錬場(こどものたんれんじょう)』という場所らしい。
一言で言うなら、まさに公園。室内だけど。

まぁ、冷静に考えれば、四歳児が木刀持って振り回すとか腕立て腹筋なんてしたら、筋肉がつき過ぎて骨の成長を止めてしまうらしいからダメだよな。
なるほど、なるほど。
ここは、非常に考えられた施設と言う事だな。わかります。

どうやら、使い方はユハが教えてくれるらしい。
順路が決まっていて、必ず同じ場所から入って同じ場所を通って同じ場所から出ないといけないらしい。

最初のゾーンは、動物の足跡が書いてある柔らかい床。
デカい足跡が書いてあるところに、手と足をつけて四つん這いで歩くという仕様らしい。
『クマの足跡は、四つん這いで辿ります』とユハが言っていたので、このデカい足跡はクマらしい。
他にも、カエルとワニがあって、カエル跳びと腹ばいで進んだ。

二つ目のゾーンは、一本橋(へいきんだい)と色違いのマットが並んでいる。
細い台を落ちないように渡っていくやつだ。柔らかい素材で出来ているので、やたらバランスを取るのに筋肉を使っている気がする。
降りたら、片足で色違いのマットの部分をケンケンしながら進んでいく。右足は青で、左足は赤だ。
やばいぞ。地味にしんどくなってきた。

三つ目のゾーンは、まさにアスレチック。
緩やかな壁についている網を掴んで昇り、すべり台で降りる。次はロープを掴んで昇って、ポールをつたって降りる。最後に、ボルダリングみたいに飛び出た突起を足場にして昇り、ジャンプして降りる。
最後のジャンプは、下がほわほわしている場所に降りたんだけど、ちょっと怖かった。
四歳児が飛び降りるには、割と高かったんだよ。

四つ目のゾーンは、トランポリンとコーンが並んでいる。
トランポリンにちょっと苦戦した。飛ぶタイミングがなかなか掴めなかったのだ。
ユハに一緒に飛んでもらって、ようやく分かってきた。
一つ目のトランポリンから、二つ目のトランポリンに飛び移って、また三つ目のトランポリンに飛び移る。それを五回ほど繰り返したら、最後はちょっと高い所に飛び移る。
そこから坂道を駆けおりて、コーンをジグザグに避けながら走るというコースだ。
正直、めちゃくちゃ疲れてきた。

そして、最後のゾーンは、ボールで的当て(まとあて)だ。
ポヨポヨしたボールを、ちょっと坂の上に置いてある的に当てるゲームみたいな場所。
投げたボールは、当たっても当たらなくても勝手に坂を転がって手元に返って来る。
こういうのってあれだよな、両手で交互に投げると身体の偏りが無くていいイメージ。
十回くらい投げて的に当たったら、終わりだ。
ちょっとした迷路みたいな道をゆっくり歩いて落ち着いて出口に到着。

鍛錬、舐めておりました。
めちゃくちゃしんどいじゃんか。

俺がぐったりしている間、メフィスレスとアイッシェンが入り口から入って出口から出るのを十回くらい見守った。
元気があって宜しい。