楽しい時間はすぐに終わってしまった。
先生が帰ったあとには、自主練しようと思っていたのだが、残念ながら禁止されてしまった。
先生に、練習は一日に二時間が限度だと言われてしまったのだ。
今日は指導で一時間練習したから、残りは一時間だけだ。
貴重な一時間を無駄には出来ない。
俺はカツィに披露しに行くことにした。その為にルビーラにしたんだから。
「カツィに聴かせに行くぞ」
ユハに宣言すると、良い顔で微笑んでくれた。行っても良さそうだ。
小さい方のルビーラは、既にカツィの部屋に運び込まれている。
響かない用のマレットも一緒にあるとのことなので、手ぶらだ。
カツィが泣いてないかを確認しながら、そろそろと部屋に近付く。
泣いてなさそうなので、そっと扉を開いた。
カツィの部屋は、ノックするとカツィが起きてしまうという事で、ノック厳禁なのだ。
乳母が授乳する時はちゃんと入り口から見えない所にいるようになっている。
「まぁ、ルイーナ様。どうなさいました?」
カツィは泣いてないが、寝てもいないようだ。何と完璧なタイミング。
「ルビーラが届いただろ?練習したから、カツィに聴かせたいんだが。いいだろうか?」
別に、一曲弾けたとかじゃないけど、俺は二小節だけでも聞かせたくて堪らないのだ。
いや、まぁ、金貨二枚を無駄にしてはならないという気持ちもあるが。
「あぁ、こちらにご用意しております。ルイーナ様がお使いになるのですね」
俺の物と知らされずに置いて行かれたのか?
誰のものだと思っていたんだろうか。
まぁ、既に設置はされているらしい。ありがたい。
入り口からは見えないが、小さい方のルビーラは確かに設置されていた。
割と、高い机の上に。
そうだよな。俺が弾くって知らなかったらそうなるよね。
「何か、台はある?」
その高さじゃ、俺の手が届かないんだよね~。
台が無かったら……ユハが台になる?いや、嘘噓。冗談だけど。
いや、でも、案外いい案かも?
椅子に座ったユハの膝の上に座ったら、意外と丁度いい高さかも?
いや、でも、立って演奏したいしな。
さっき、高さとか立ち方も先生に聞いたんだ。
お臍くらいに板が来る高さで、握りこぶし二個くらいの距離を取って演奏するのが良いんだって。
「椅子を並べて、そこに楽器を置けば、丁度いい高さかもしれませんね」
なるほど。
俺の足元の台をどうにかする事しか考えていなかった。
楽器の方を移動させて椅子を台にするなんて、ユハは天才かも知れん。
いそいそと椅子を動かそうとしたら、乳母達が手伝ってくれた。
思ったより、いっぱい乳母が居た。
ユハは、一番力持ちそうなのに、指示して動かそうとはしてなかった。
これは、つまり。地位。権力の差か。
日頃は全く気にすることが無かったので、ちょっとビックリしたよ。ユハ少年。
先生が帰ったあとには、自主練しようと思っていたのだが、残念ながら禁止されてしまった。
先生に、練習は一日に二時間が限度だと言われてしまったのだ。
今日は指導で一時間練習したから、残りは一時間だけだ。
貴重な一時間を無駄には出来ない。
俺はカツィに披露しに行くことにした。その為にルビーラにしたんだから。
「カツィに聴かせに行くぞ」
ユハに宣言すると、良い顔で微笑んでくれた。行っても良さそうだ。
小さい方のルビーラは、既にカツィの部屋に運び込まれている。
響かない用のマレットも一緒にあるとのことなので、手ぶらだ。
カツィが泣いてないかを確認しながら、そろそろと部屋に近付く。
泣いてなさそうなので、そっと扉を開いた。
カツィの部屋は、ノックするとカツィが起きてしまうという事で、ノック厳禁なのだ。
乳母が授乳する時はちゃんと入り口から見えない所にいるようになっている。
「まぁ、ルイーナ様。どうなさいました?」
カツィは泣いてないが、寝てもいないようだ。何と完璧なタイミング。
「ルビーラが届いただろ?練習したから、カツィに聴かせたいんだが。いいだろうか?」
別に、一曲弾けたとかじゃないけど、俺は二小節だけでも聞かせたくて堪らないのだ。
いや、まぁ、金貨二枚を無駄にしてはならないという気持ちもあるが。
「あぁ、こちらにご用意しております。ルイーナ様がお使いになるのですね」
俺の物と知らされずに置いて行かれたのか?
誰のものだと思っていたんだろうか。
まぁ、既に設置はされているらしい。ありがたい。
入り口からは見えないが、小さい方のルビーラは確かに設置されていた。
割と、高い机の上に。
そうだよな。俺が弾くって知らなかったらそうなるよね。
「何か、台はある?」
その高さじゃ、俺の手が届かないんだよね~。
台が無かったら……ユハが台になる?いや、嘘噓。冗談だけど。
いや、でも、案外いい案かも?
椅子に座ったユハの膝の上に座ったら、意外と丁度いい高さかも?
いや、でも、立って演奏したいしな。
さっき、高さとか立ち方も先生に聞いたんだ。
お臍くらいに板が来る高さで、握りこぶし二個くらいの距離を取って演奏するのが良いんだって。
「椅子を並べて、そこに楽器を置けば、丁度いい高さかもしれませんね」
なるほど。
俺の足元の台をどうにかする事しか考えていなかった。
楽器の方を移動させて椅子を台にするなんて、ユハは天才かも知れん。
いそいそと椅子を動かそうとしたら、乳母達が手伝ってくれた。
思ったより、いっぱい乳母が居た。
ユハは、一番力持ちそうなのに、指示して動かそうとはしてなかった。
これは、つまり。地位。権力の差か。
日頃は全く気にすることが無かったので、ちょっとビックリしたよ。ユハ少年。


