小一時間、その二小節の旋律を繰り返し練習した。
あまりに夢中になっていたのか、ユハに留められて初めて、自分の腕が小刻みに震えていることに気付いた。
確かに、普段はそんなに物を持ったりしなかったもんな。
いきなり根を詰めるのは良くない。
あとはイメトレだけにして、今日の練習は諦めることにした。
前世から、一つの事を始めると時間を忘れてしまう事がよくあったのだ。今世は止めてくれる人が居て良かった。
そして、早速次の日。
初めての指導の日だ。
「お初にお目にかかります。ルビーラの指導を担当させて頂く、ヒルアと申します」
やってきたのは、割とゴツイあんちゃんだった。
偏見だよ。偏見だってわかっているよ。でも、でもさ。楽器の先生って儚げ美人が定番じゃない?
ガックリですよ。顔には出さないようにしますけどね。
けどね。大事な事だからもう一回言うよ。ガックリだよ。
「ルイーナと申します。ご指導よろしくお願いします」
ニッコリするけどね!俺は王子様だからね!
隣で、アイッシェンがニタニタ笑っているが、無視だ無視。
指導はとても丁寧だった。
楽譜を渡されはしたけど、別にまだ楽譜通りに弾かなくていいこと。
マレットは持ったまま歩くと危険なので、絶対に持ち歩かないこと。
飽きたらすぐやめること。
最初は、楽しく鳴らすことに専念すること。
なんてことを最初に確認した。
もう楽譜通りに練習しちゃったけど。
昨日、散々楽譜の最初の所を練習したことを伝えると、驚かれた。
覚えた二小節を披露したら、また驚かれた。リアクションが大きくて気分が良いな。この人、子供相手が上手な人だ。先生って感じ。
先生の手拍子に合わせて、右左右左とリズムよく叩くと、めちゃくちゃ褒め倒された。
でも、ちゃんとマレットの持ち方を訂正された。
ちょっと力が入り過ぎているとのことだ。
「まずは、ダラーンとしてみて下さい。良いですね~。力を抜いて、ダラーン」
「次は、親指と人差し指。この二つで、そっと持ってください。そっとね」
「後の指は、添えるだけ。力は入れないですよ。それで叩いてみましょう」
思ったより下の方を持たされた。
そう言えば、柄の三分の一位を持つって聞いたような気がする。
それに、しっかり叩こうとし過ぎて力も入っていたな。忘れていた。
楽器って言うのは、大体が力を抜いて演奏する物だもんな。知っていたぞ。
まぁ、知っているのと出来るのは別だけどな。
力を抜く。力を抜く。
とりあえず力を抜くことを意識して、ポンと叩いてみる。
今までとは、違う音が響いた気がした。
「良い音が鳴りましたね~。とっても上手ですよ。そのまま続けていけますか?」
褒め殺しに気分が良くなって、そのまままた二小節を弾いていく。
「力を抜いて。良いですよ。とても上手です」
ちょっと力むと直ぐに力を抜くよう言われ、力まずに弾けると褒めてくれる。
非常に気分よく、いつの間にかその日の指導が終わっていた。
あまりに夢中になっていたのか、ユハに留められて初めて、自分の腕が小刻みに震えていることに気付いた。
確かに、普段はそんなに物を持ったりしなかったもんな。
いきなり根を詰めるのは良くない。
あとはイメトレだけにして、今日の練習は諦めることにした。
前世から、一つの事を始めると時間を忘れてしまう事がよくあったのだ。今世は止めてくれる人が居て良かった。
そして、早速次の日。
初めての指導の日だ。
「お初にお目にかかります。ルビーラの指導を担当させて頂く、ヒルアと申します」
やってきたのは、割とゴツイあんちゃんだった。
偏見だよ。偏見だってわかっているよ。でも、でもさ。楽器の先生って儚げ美人が定番じゃない?
ガックリですよ。顔には出さないようにしますけどね。
けどね。大事な事だからもう一回言うよ。ガックリだよ。
「ルイーナと申します。ご指導よろしくお願いします」
ニッコリするけどね!俺は王子様だからね!
隣で、アイッシェンがニタニタ笑っているが、無視だ無視。
指導はとても丁寧だった。
楽譜を渡されはしたけど、別にまだ楽譜通りに弾かなくていいこと。
マレットは持ったまま歩くと危険なので、絶対に持ち歩かないこと。
飽きたらすぐやめること。
最初は、楽しく鳴らすことに専念すること。
なんてことを最初に確認した。
もう楽譜通りに練習しちゃったけど。
昨日、散々楽譜の最初の所を練習したことを伝えると、驚かれた。
覚えた二小節を披露したら、また驚かれた。リアクションが大きくて気分が良いな。この人、子供相手が上手な人だ。先生って感じ。
先生の手拍子に合わせて、右左右左とリズムよく叩くと、めちゃくちゃ褒め倒された。
でも、ちゃんとマレットの持ち方を訂正された。
ちょっと力が入り過ぎているとのことだ。
「まずは、ダラーンとしてみて下さい。良いですね~。力を抜いて、ダラーン」
「次は、親指と人差し指。この二つで、そっと持ってください。そっとね」
「後の指は、添えるだけ。力は入れないですよ。それで叩いてみましょう」
思ったより下の方を持たされた。
そう言えば、柄の三分の一位を持つって聞いたような気がする。
それに、しっかり叩こうとし過ぎて力も入っていたな。忘れていた。
楽器って言うのは、大体が力を抜いて演奏する物だもんな。知っていたぞ。
まぁ、知っているのと出来るのは別だけどな。
力を抜く。力を抜く。
とりあえず力を抜くことを意識して、ポンと叩いてみる。
今までとは、違う音が響いた気がした。
「良い音が鳴りましたね~。とっても上手ですよ。そのまま続けていけますか?」
褒め殺しに気分が良くなって、そのまままた二小節を弾いていく。
「力を抜いて。良いですよ。とても上手です」
ちょっと力むと直ぐに力を抜くよう言われ、力まずに弾けると褒めてくれる。
非常に気分よく、いつの間にかその日の指導が終わっていた。


