あまりの値段に衝撃を受けている間に、話は進んでしまっていた。
5000万で楽器を買った上、週に一度50万使う事になってしまった。
いや、分かるよ。楽器って作るの大変だし。職人技だしね。
指導料だって、それで食っているんだから。高いのは当然の報酬だよ。
それに、王族なんだから、そういうのにケチったらダメだろうし、むしろ、そういう人達に投資する勢いでお金を落とすのも仕事の内だとは思うよ。
でも、何か、そうか。
いや、そうだな。
大事なお金の使い方だ。
それに、そのお金の分、無駄にせずに練習しよう。そうしよう。
俺は決意新たに、俺の部屋に運ばれたルビーラに向き合った。
応接室に運び込まれていた楽器は、すべて俺が選んだ時にすぐに置いて行けるように最高級の新品ばかりだったそうだ。
……めちゃくちゃ触ったし、吹いたし、叩いたし、鳴らしたし。
良かったんだろうか。
ニコニコしながら見てくれていたし、丁寧に解説してくれたりしていたけど、内心では『ベタベタ触んなよクソガキ』とか思っていたりした?
今更、手が震えてきた。
いや、でも、楽器屋ってだいたい鳴らさせてくれたりするもんね。そういうもんだもんね。
いや、何なら、王子に試し演奏された楽器とかって箔がついたりする?
王家御用達みたいな。あるよね、そう言うの。
王家に献上した楽器ですみたいな。そう言うの欲しがる人って居るじゃん。
よしよし。なんか、良い気がしてきた。
むしろ、いっぱい触って良かったんじゃね?みたいな気にもなってきた。
大丈夫だ。セーフ。
「こちらが、ルビーラ用の楽譜になります」
ユハに巻物を渡された。
そういえば、楽団の彼に帰り際に渡されていたな。
説明書か何かかと思っていたんだが、楽譜だったのか……
ユハはその巻物を不思議な棒にセットし始めた。
横に、人がグルグル回す取っ手がついていて、それを回すと楽譜がクルクルと巻かれて巻物に書かれた音の場所が見えるというものらしい。
演奏会とかでは、自動で最初から最後まで巻いてくれる装置とか、自分の足でペダルを踏んで進める装置とかもあるみたいなんだけど、貴族の子息は手巻きが主流らしい。
練習中に手巻きしてくれる専用の使用人が居たりもするという。
いや、自動で出来るなら自動が良いだろうと思ったのだが、自動のやつは戻ることが出来ない。つまり、練習で使用するのは違うなって感じ。ペダル式も同様。
「ご所望なら、専用の使用人を用意いたしますが。私で良ければ私がやらせて頂きますが」
どっちが正解なの?その選択肢。
そういう選択肢、結構間違うタイプなんだよな、俺。
「えと、用意して貰った方が良いなら、用意して貰うけど。なんなら、自分で動かしても良いかと思いますが……」
そういうのは、魔力を使えば一発解決なので、自分でも動かせる可能性が高いのだが。
「いえ。カツィ様にお会いになるのであれば、極力魔力を使用されるのは控えた方が良いと思います。ですので、私がやらせて頂きます」
なるほど。
ユハにお願いする。が正解だったのね。了解です。
「じゃあ、お願い」
と言うか、俺についてくれてる使用人、少なくない?
ユハ一人なんだけど。王子様なのにそんなんで大丈夫?
非常に今更なんだけど、ユハ以外に従者っぽい人居ないよね。
ユハが騎士予備科の訓練とかで居なくなったら、召喚獣二人以外に俺を見ている人とかゼロだし。そんなんで大丈夫なのかな?
5000万で楽器を買った上、週に一度50万使う事になってしまった。
いや、分かるよ。楽器って作るの大変だし。職人技だしね。
指導料だって、それで食っているんだから。高いのは当然の報酬だよ。
それに、王族なんだから、そういうのにケチったらダメだろうし、むしろ、そういう人達に投資する勢いでお金を落とすのも仕事の内だとは思うよ。
でも、何か、そうか。
いや、そうだな。
大事なお金の使い方だ。
それに、そのお金の分、無駄にせずに練習しよう。そうしよう。
俺は決意新たに、俺の部屋に運ばれたルビーラに向き合った。
応接室に運び込まれていた楽器は、すべて俺が選んだ時にすぐに置いて行けるように最高級の新品ばかりだったそうだ。
……めちゃくちゃ触ったし、吹いたし、叩いたし、鳴らしたし。
良かったんだろうか。
ニコニコしながら見てくれていたし、丁寧に解説してくれたりしていたけど、内心では『ベタベタ触んなよクソガキ』とか思っていたりした?
今更、手が震えてきた。
いや、でも、楽器屋ってだいたい鳴らさせてくれたりするもんね。そういうもんだもんね。
いや、何なら、王子に試し演奏された楽器とかって箔がついたりする?
王家御用達みたいな。あるよね、そう言うの。
王家に献上した楽器ですみたいな。そう言うの欲しがる人って居るじゃん。
よしよし。なんか、良い気がしてきた。
むしろ、いっぱい触って良かったんじゃね?みたいな気にもなってきた。
大丈夫だ。セーフ。
「こちらが、ルビーラ用の楽譜になります」
ユハに巻物を渡された。
そういえば、楽団の彼に帰り際に渡されていたな。
説明書か何かかと思っていたんだが、楽譜だったのか……
ユハはその巻物を不思議な棒にセットし始めた。
横に、人がグルグル回す取っ手がついていて、それを回すと楽譜がクルクルと巻かれて巻物に書かれた音の場所が見えるというものらしい。
演奏会とかでは、自動で最初から最後まで巻いてくれる装置とか、自分の足でペダルを踏んで進める装置とかもあるみたいなんだけど、貴族の子息は手巻きが主流らしい。
練習中に手巻きしてくれる専用の使用人が居たりもするという。
いや、自動で出来るなら自動が良いだろうと思ったのだが、自動のやつは戻ることが出来ない。つまり、練習で使用するのは違うなって感じ。ペダル式も同様。
「ご所望なら、専用の使用人を用意いたしますが。私で良ければ私がやらせて頂きますが」
どっちが正解なの?その選択肢。
そういう選択肢、結構間違うタイプなんだよな、俺。
「えと、用意して貰った方が良いなら、用意して貰うけど。なんなら、自分で動かしても良いかと思いますが……」
そういうのは、魔力を使えば一発解決なので、自分でも動かせる可能性が高いのだが。
「いえ。カツィ様にお会いになるのであれば、極力魔力を使用されるのは控えた方が良いと思います。ですので、私がやらせて頂きます」
なるほど。
ユハにお願いする。が正解だったのね。了解です。
「じゃあ、お願い」
と言うか、俺についてくれてる使用人、少なくない?
ユハ一人なんだけど。王子様なのにそんなんで大丈夫?
非常に今更なんだけど、ユハ以外に従者っぽい人居ないよね。
ユハが騎士予備科の訓練とかで居なくなったら、召喚獣二人以外に俺を見ている人とかゼロだし。そんなんで大丈夫なのかな?


