どうか、君が幸せでありますように

『もしもし?汐那(しおな)?今日はごめんね。あの後、ちゃんと和真(かずま)と一緒に帰ったよ』
「全然良いのに。私だって、親友の恋愛は応援したいし」
『ありがと、汐那(しおな)!大好き!』
 夜。
 美怜衣(みれい)から電話がかかってきた。
『そういえばさ、これからの、お昼のことなんだけど……』
「お昼?」
『うん。和真(かずま)に、一緒に食べないか、って誘われて……』
 一年の初めの頃は、私は美怜衣(みれい)や葵(あおい)、さいりと一緒に食べていた。
 でも、途中からは、私と美怜衣(みれい)、葵(あおい)とさいり、というグループになっていた。
「良いじゃん。食べなよ」
『でも、私、汐那(しおな)と食べたいの!……和真(かずま)とも、食べたいけどさ。……ってことで!汐那(しおな)、明日から、四人で食べよう』
「よ、四人……?」
『そう!私と、汐那(しおな)と、和真(かずま)と……。西園寺(さいおんじ)くんと』
「さ、西園寺(さいおんじ)くん⁉」
 声がひっくり返る。
 まさか、西園寺(さいおんじ)くんと一緒に食べるなんて、夢にも思っていなかった。
『うん。そう。和真(かずま)と西園寺(さいおんじ)くん、仲良いんだってさ。……まあ、心配しなくても大丈夫だよ。私も、西園寺(さいおんじ)くんと関わったこと、全然ないし』
 いや、そういう問題じゃないんだけど……。