放課後、僕の料理が君に完食されるまで。

カチャッ…と、スプーンを置いた。

大皿には、まるで最初から何も載っていなかったかのように、一点の汚れもなく輝く白い陶器の肌だけが残されていた。

望はカメラに向かって、誇らしげに両手をあわせた。

「ごちそうさまでした」

その完璧な完食ライブに、チャット欄は拍手と絶賛の絵文字で埋め尽くされていて、同乗していた全ての疑惑と悪意を完全に洗い流した。

蓮介は配信終了のボタンを押した。

「ーーやったな、望!」

「おう!」

彼らはどちらからともなく手を伸ばして、固いハイタッチを交わした。

赤くなった手のひらの痛みが、自分たちの“美味しい絆”が何者にも壊されなかったことを確かに物語っていた。