放課後、僕の料理が君に完食されるまで。

「ハナノスケの視聴者の皆様、今から噂を全て引っくり返す最高の完食ライブを始めます。

望、お前も今すぐここにこい!」

配信画面のチャット欄が驚きと興奮で凄まじい勢いで流れ始めた。

ーーバタン!

数分後、荒々しく扉が開いたかと思ったら、肩を激しく上下させている望が息を切らして立っていた。

スマートフォンの画面で配信を見たのだろう、その目は驚愕に丸まっていた。

「蓮介…お前、何をやって…!?」

「遅いぞ、望」

蓮介は湯気を立てているオムライススタジアムを指差して、とびきりの笑顔で言った。

「誰が何と言おうと、俺は俺の料理を君に食わせたい。

ヤラセだのキモいだの、言いたいヤツには言わせておけばいい。

君が世界一綺麗に、美味そうに食う姿を見せつければ誰も文句は言えない。

君の“食べる才能”を、俺たちだけの宝物を、ここで証明するんだ!」

「蓮介…」

望の瞳に、迷いはなかった。

あふれそうになる涙をグッと堪えて、望は真っ直ぐに調理台へ歩み寄った。