チャンネル登録者数は10万人を誇る、大人気ASMR動画配信者のハナノスケだった。
ハナノスケは一切の顔出しをしていない。
映るのは首から下と美しい食べ方をする口元だけだ。
その圧倒的な食べっぷりと聴くだけでお腹が減る完璧な咀嚼音のファンに、蓮介もまた名を連ねていた。
毎日、自分の作れないドカ盛り料理をハナノスケが綺麗に完食していく動画を羨望の眼差しで眺めていたのだ。
ーーそのハナノスケの口元にも、全く同じ位置に、あのホクロがあった。
(まさか、な…いや、でも…!)
気になり始めてしまったら、もう止まらなかった。
気がつけば、蓮介は放課後の家庭科室で焼きあがったばかりのマンガ肉を前にして、そわそわと窓の外を眺めていた。
(もし、花江の正体が本当にハナノスケなら…?)
もし、あの驚異的な胃袋が自分のクラスメイトのものなのだとしたら…?
「ーーダメ元で言ってみるしかない…」
蓮介はブレザーのポケットからスマートフォンを取り出すと、画面をタップしてメッセージアプリを開いた。
『今日、どうしても放課後に家庭科室にきてほしい』
同じクラスのよしみと言うヤツで、連絡先だけを交換していた彼に送ったのだった。
ハナノスケは一切の顔出しをしていない。
映るのは首から下と美しい食べ方をする口元だけだ。
その圧倒的な食べっぷりと聴くだけでお腹が減る完璧な咀嚼音のファンに、蓮介もまた名を連ねていた。
毎日、自分の作れないドカ盛り料理をハナノスケが綺麗に完食していく動画を羨望の眼差しで眺めていたのだ。
ーーそのハナノスケの口元にも、全く同じ位置に、あのホクロがあった。
(まさか、な…いや、でも…!)
気になり始めてしまったら、もう止まらなかった。
気がつけば、蓮介は放課後の家庭科室で焼きあがったばかりのマンガ肉を前にして、そわそわと窓の外を眺めていた。
(もし、花江の正体が本当にハナノスケなら…?)
もし、あの驚異的な胃袋が自分のクラスメイトのものなのだとしたら…?
「ーーダメ元で言ってみるしかない…」
蓮介はブレザーのポケットからスマートフォンを取り出すと、画面をタップしてメッセージアプリを開いた。
『今日、どうしても放課後に家庭科室にきてほしい』
同じクラスのよしみと言うヤツで、連絡先だけを交換していた彼に送ったのだった。



