放課後、僕の料理が君に完食されるまで。

「ーーッ…」

気がつけば…1.5キロの超高層タワーバーガーは、最後の1口まで美しく完食されていた。

望が両手をあわせて、カメラに向かって“ごちそうさまでした”のポーズをした。

蓮介は震える指先で何とか録画停止ボタンを押した。

「あーっ、喉が乾いた!

蓮介、コーラある?」

「あ、あるよ、ほら!」

撮影が終わった瞬間に、いつもの脱力した望に戻った。

望は差し出された冷たいコーラを美味しそうに喉に流し込むと、ぷはぁと息を吐いて調理台に突っ伏した。

「いやー、今日のパティはマジで神だわ!

肉汁の量が過去一だった!

撮影中は美味すぎてニヤけそうになるの堪えるの大変だったんだからな?」

「そ、そうか…喜んでもらえてよかったよ」

蓮介は片づけをしながら、どうしても望の横顔を意識してしまっていた。