星蘭高校には課題研究がある。1年生のときにテーマを選出し、2年生で本格的にテーマ設定と研究を行う。それを3年生のときに発表する。
テーマも社会課題や科学、心理系など幅が広い。個人でやっても合同でやってもいいということになっている。
ー☆ー
「花崎さんは課題研究なにに決めた?」
屋上で話すようになってから数日経ったある日、高野昴がそう聞いてきた。
理由はすぐに理解できた。今日は課題研究のテーマ設定があったからだ。
「色白や敏感肌における美白アプローチについて」
私はこの研究テーマを選んだ理由が2つある。1つ目は自分が色白で肌が弱いから。2つ目は将来、化粧品開発に携わりたいと思っているから。
「なんかすごい研究テーマがでてきた」
少し驚いた表情で高野昴は言った。
私は高野昴の方を向いて聞いた。
「高野昴の課題研究のテーマは?」
「いじめの法的定義と犯罪の境界線について」
私の研究テーマよりすごいのでは、
私がそう思っていると
「父親が弁護士だからさ。調べやすいし聞きやすいから。俺も弁護士になりたいと思ってるから」
と言った。高野昴の言葉に私は
「私は将来、化粧品開発に携わりたいって思っているから」
と言った。
誰かに自分のやりたいことを話すのは初めてだと思った。今まで話したいと思わなかったのに。
「科学系じゃ実験やるんだよね?」
「そうね。とりあえず今は有効成分だったり食べ物だったり調べてからにしようと思ってるわ」
課題研究をやるときに、科学系は1度は実験をやらなければならないと決まっている。文系の研究内容だと、文献調査だったりデータ収集だったりする。
「高野昴の研究テーマだと文献調査が主よね?」
「父さんに聞いてデータ収集からかな。そこから文献調査だったりしようと思って」
文系の研究内容だと理系のような実験はない。ないから楽かと思われるけど、決して楽ではないと私は思っている。
「合同でやる人達も何人かいるみたいだったね」
確かに調理系にする人達は合同でやる人達もいるみたいだった。
「私は誰からも誘われると思っていなかったし、1人でやりたかったから良かったわ」
「俺からも?」
「そうね。誘われるとは思わなかったわね」
高野昴とは屋上で話すようになってはいる。でもそれ以上もそれ以下もない。
「俺も合同でやりたいとは思っていなかったからね」
高野昴はそう言ったあと
「そういえば、花崎さんって1年のときから不動の学年1位でしょ。勉強どうしてる?」
と聞かれた。
「どうしてるっていうと」
「1日どれくらいやってるとかそういうの」
私はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「普段は放課後に課題と復習と予習やってるぐらい。試験前はもう少しやってたりするわ」
実際に私がやっていることを言うと高野昴は
「でも、教室でも勉強してるときあるよね?」
「……一応」
教室でも確かにやってはいる。やってるというよりは
「あれは授業のノートを見返してるだけよ」
話しかけないでほしいから。とは言わなかった。
「高野昴だって常に10位以内にいるじゃない」
テストがある度に上位10位のうちにいるのは知っていた。
「確かにいるけど、順位は固定じゃないし。あとは純粋にすごいなって思ってさ」
俺もそのぐらいやらないと駄目かな。と高野昴は呟いた。
「私は勉強ができることが全てじゃないって思ってるわ。だから、無理にやらなくてもいいと思うのだけれど」
「俺から本を取ったらなにも残らないよ?」
「読書家でもいいと思うけれど」
私も本は読むけれど、高野昴の読書量は比じゃないことは知っていた。図書館で借りる本の貸し出しカードに悉く名前があるから。
「それに上位10位以内にいるのも十分すごいと思うのだけれど」
「ありがとう」
高野昴は嬉しそうな顔で言った。
テーマも社会課題や科学、心理系など幅が広い。個人でやっても合同でやってもいいということになっている。
ー☆ー
「花崎さんは課題研究なにに決めた?」
屋上で話すようになってから数日経ったある日、高野昴がそう聞いてきた。
理由はすぐに理解できた。今日は課題研究のテーマ設定があったからだ。
「色白や敏感肌における美白アプローチについて」
私はこの研究テーマを選んだ理由が2つある。1つ目は自分が色白で肌が弱いから。2つ目は将来、化粧品開発に携わりたいと思っているから。
「なんかすごい研究テーマがでてきた」
少し驚いた表情で高野昴は言った。
私は高野昴の方を向いて聞いた。
「高野昴の課題研究のテーマは?」
「いじめの法的定義と犯罪の境界線について」
私の研究テーマよりすごいのでは、
私がそう思っていると
「父親が弁護士だからさ。調べやすいし聞きやすいから。俺も弁護士になりたいと思ってるから」
と言った。高野昴の言葉に私は
「私は将来、化粧品開発に携わりたいって思っているから」
と言った。
誰かに自分のやりたいことを話すのは初めてだと思った。今まで話したいと思わなかったのに。
「科学系じゃ実験やるんだよね?」
「そうね。とりあえず今は有効成分だったり食べ物だったり調べてからにしようと思ってるわ」
課題研究をやるときに、科学系は1度は実験をやらなければならないと決まっている。文系の研究内容だと、文献調査だったりデータ収集だったりする。
「高野昴の研究テーマだと文献調査が主よね?」
「父さんに聞いてデータ収集からかな。そこから文献調査だったりしようと思って」
文系の研究内容だと理系のような実験はない。ないから楽かと思われるけど、決して楽ではないと私は思っている。
「合同でやる人達も何人かいるみたいだったね」
確かに調理系にする人達は合同でやる人達もいるみたいだった。
「私は誰からも誘われると思っていなかったし、1人でやりたかったから良かったわ」
「俺からも?」
「そうね。誘われるとは思わなかったわね」
高野昴とは屋上で話すようになってはいる。でもそれ以上もそれ以下もない。
「俺も合同でやりたいとは思っていなかったからね」
高野昴はそう言ったあと
「そういえば、花崎さんって1年のときから不動の学年1位でしょ。勉強どうしてる?」
と聞かれた。
「どうしてるっていうと」
「1日どれくらいやってるとかそういうの」
私はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「普段は放課後に課題と復習と予習やってるぐらい。試験前はもう少しやってたりするわ」
実際に私がやっていることを言うと高野昴は
「でも、教室でも勉強してるときあるよね?」
「……一応」
教室でも確かにやってはいる。やってるというよりは
「あれは授業のノートを見返してるだけよ」
話しかけないでほしいから。とは言わなかった。
「高野昴だって常に10位以内にいるじゃない」
テストがある度に上位10位のうちにいるのは知っていた。
「確かにいるけど、順位は固定じゃないし。あとは純粋にすごいなって思ってさ」
俺もそのぐらいやらないと駄目かな。と高野昴は呟いた。
「私は勉強ができることが全てじゃないって思ってるわ。だから、無理にやらなくてもいいと思うのだけれど」
「俺から本を取ったらなにも残らないよ?」
「読書家でもいいと思うけれど」
私も本は読むけれど、高野昴の読書量は比じゃないことは知っていた。図書館で借りる本の貸し出しカードに悉く名前があるから。
「それに上位10位以内にいるのも十分すごいと思うのだけれど」
「ありがとう」
高野昴は嬉しそうな顔で言った。
