昔、博士は言っていた。
アイリス、君は孤独を知っているかい?
深い海底に沈んで真っ暗な中で
モンスターが襲ってくる環境でも
一人でも進まなきゃならない
そんなものだと、僕は思う。
アイリス、君はもうすぐ孤独になる。
私に作られて18年、人間でいうと18才。
ずっと君と一緒にいたから、君は知りえなかっただろう。
僕はもうすぐ旅に出なきゃならない。
だけど、どうか孤独を恐れないように。
僕は君にこのノートを渡そう。
君も旅に出なさい。
どんな旅をするかは自分で考えなさい。
博士はそう言った次の日に死んでしまった。
私は一人になった。
旅に出なきゃならない。
ただ、そんな思いで博士と暮らしたこの施設を出た。


