塩対応のタイムリーパーは、今日も俺を救えない?

あの狂おしい七月二十日から、二週間の月日が流れた。

世界は相変わらず、何食わぬ顔で八月の猛暑を刻み続けている。連日、三十五度を超える猛暑日が続き、空には入道雲が傲然とそびえ立ち、アスファルトからは陽炎が立ち上っている。かつて俺を何度も理不尽に掠め取ろうとした世界の悪意は、あの裏山の山頂で廻と深く唇を重ね合って以降、ピタリと鳴りを潜めていた。まるで、俺たちの断固たる意志の前に、運命という名の巨大な怪物がついに降伏したかのように。

そして、俺の日常は――驚くほどに、いつも通りの省エネモードへと戻っていた。

「あー……暑い。マジで動きたくない。一歩も歩きたくない。もう人間やめて軟体動物にでもなりたい気分だわ……」

冷房がガンガンに効いた俺の部屋。十五畳ほどの空間の真ん中で、俺は薄手のTシャツとハーフパンツという格好のまま、フローリングの床に大の字になって寝そべっていた。天井で一定の律動を刻みながら回るシーリングファンの動きを、薄膜を張ったような眠い目で見つめる。

夏休み。学生にとっては待ちに待った黄金律の時間だが、めんどくさがり屋の俺にとっては、「外に出る正当な理由を奪われた、ただただ暑いだけの地獄の季節」でしかない。クーラーの冷気だけが、今の俺の唯一の救いだった。

「軟体動物になったら、俺がお前を骨の髄まで養わなければならなくなるな。……それも悪くない。むしろ、そうやって俺の庇護(ひご)がなければ生きていけない身体になってくれた方が、俺としては都合がいい」

すぐ近くから、低く、低音の効いた心地よい声が鼓膜に届く。

声の主――御子柴廻は、俺の勉強机の椅子に腰掛け、分厚い参考書を開いたまま、こちらをじっと見つめていた。
あいつはいつだってそうだ。この茹だるような夏休みの期間中、ほぼ毎日のように我が物顔で俺の部屋にやってきては、こうして俺の半径数メートル以内の空間を陣取っている。白く端正な顔立ちに、切れ上がった涼しげな瞳。黒い髪はいつも完璧に整えられていて、俺の部屋にいる時でさえ、どこか育ちの良さを感じさせる端然とした佇まいを崩さない。

けれど、その瞳の奥に宿る熱量だけは、あの運命の日を経て、さらに深く、暗く、そして底なしの甘さを孕んで肥大化していた。

「おい、廻。何が都合がいい、だ。お前のその発言、普通に監禁愛一歩手前だからな。少しは自重しろ」

俺は顔だけを横に向け、あいつに向かって思いきりジト目を向けた。いつもの、他人を寄せ付けないための塩対応。冷ややかで、そっけない、俺のデフォルトの態度だ。

だが、廻はそんな俺の冷たい視線を受け流すどころか、嬉しそうに唇の端をわずかに吊り上げた。あいつにとって、俺がこうして生きて、自分に向かって文句を言っているという事実そのものが、何よりの至福なのだろう。四十二回もの絶望を乗り越えた男の耐久力は、俺の些細な塩対応くらいではビクともしないのだ。

「自重など、四十三回目の世界に置いてきた。今の俺にあるのは、お前を二度と失わないという義務と、お前を誰よりも愛するという権利だけだ」

大真面目な顔で、とんでもなく重い台詞(せりふ)をのたまう。
廻は椅子から立ち上がると、静かな足取りで床に寝そべる俺の方へと近づいてきた。その一挙手一投足から目が離せない。あいつの長い脚が俺の視界を塞ぎ、次の瞬間、俺の真上に廻の大きな身体が覆い被さるようにして、床に両手をついた。

いわゆる、床ドン、というやつだ。
上から見下ろしてくる廻の影が、俺の全身をすっぽりと包み込む。あいつの長い睫毛(まつげ)の影が、切れ長の瞳に妖しい陰影を落としていた。至近距離から注がれる、狂気的なまでの独占欲を孕んだ視線。あまりのプレッシャーに、俺の心臓がトクン、と小さく跳ね上がる。

「……何だよ。邪魔。どいて」

俺はわざとらしく顔を背け、あいつの分厚い胸板を右手で小突いた。
けれど、廻はびくともしない。それどころか、俺の右手をその大きな掌で優しく、けれど逃げられないほどの力強さで包み込み、フローリングの床へとピン留めするように固定してしまった。

「薄葉。お前はそうやって、すぐに俺を遠ざけようとする。学校の連中に対してもそうだ。いつも一線を引いて、誰も自分の領域に入れないように澄ましている」

廻の低い声が、俺の耳元に直接吹き付けられる。あいつの指先が、俺の手首の脈拍を確かめるように、そっと親指で皮膚を擦(こす)った。

「だが、お前がどれだけ冷たい言葉を吐こうが、俺は知っている。お前の肌が、俺に触れられるたびにこんなに熱くなることを。お前の心臓が、俺の接近を拒んでいないことを」

「っ……、お前、本当に口が上手くなったな……」

反論しようとしたが、言葉が上手く続かない。
悔しいけれど、あいつの言う通りだった。俺はいつも他人に塩対応で接することで、自分の平穏を守ってきた。けれど、この御子柴廻という男にだけは、その防壁が全く意味を成さない。冷たく突き放せば突き放すほど、あいつはそれを極上の愛撫(あいぶ)であるかのように受け止め、さらに深い愛の言葉で俺の心を侵食してくるのだ。

廻はゆっくりと顔を下げ、俺の鼻先に自分の鼻先を軽く擦り合わせた。
あいつの甘い吐息が、俺の唇の隙間に滑り込んでくる。二人だけの密室。冷房の風がかすかにカーテンを揺らす音だけが響く部屋で、俺たちの体温だけが異常な上昇を始めていた。

「薄葉。キスをしていいか?」

「だめって言ったら?」

「する」

「じゃあ聞くなよ……ん」

強気な言葉とは裏腹に、俺は自ら少しだけ顎を上げ、あいつの唇を迎え入れた。

重なり合った唇から、一瞬で熱が融解していく。
廻のキスは、いつも驚くほど丁寧で、そして執拗(しつよう)だ。俺という存在の輪郭を、その唇と舌で一つ一つなぞって確かめるように、何度も角度を変えて深く貪(むさぼ)ってくる。あいつの左手が俺の髪の隙間に滑り込み、頭を固定するように優しく、けれど強く引き寄せた。

「ん……ふ、あ……っ」

俺の喉から、自分でも驚くほど甘い鼻声が零(こぼ)れ落ちる。
床に組み伏せられたまま、俺は自由な左手を伸ばし、廻の項(うなじ)へと絡めつけた。あいつの硬い髪の感触が指先に心地よい。唇が離れるたび、銀の糸が微かにきらめき、それを廻が名残惜しそうに舌で割り込むようにして、再び深い口づけへと沈んでいく。

脳の奥が、とろとろに蕩(とろ)けていくような感覚。他人に触れられることをあれほど嫌っていた俺が、今では、あいつのこの重すぎる愛の抱擁がなければ、呼吸の仕方も忘れてしまうのではないかと思えるほどに、この快感に溺れきっていた。

どれほどの時間が経っただろう。ようやく唇が離れた時、俺は完全に息を切らし、胸を大きく上下させていた。廻の顔も、いつもの鉄仮面が嘘のように赤く染まっており、その瞳は情欲と、俺への狂おしいほどの愛惜で濡れそぼっている。

「……はぁ、お前、本当に加減ってものを知らないな」

俺は潤んだ目で廻を睨みつけながら、掠れた声で毒づいた。相変わらずの塩対応のつもりだったが、熱を帯びた声のせいで、全く威厳がない。

「お前に対して、加減などできるわけがないだろう。俺は四十二回もお前を失ったんだ。今こうして、お前が俺の腕の中で息をして、俺の名前を呼んでくれている。その一瞬一瞬が、俺にとっては奇跡なんだ」

廻はそう言って、俺の額に、目元に、そして頬の傷跡に、小刻みに何度も何度も優しいキスを落とした。その過保護なまでの愛撫が、俺の胸の奥の、一番柔らかい場所をぎゅっと締め付ける。

(あーあ、本当に重い。重すぎて、もう一生逃げ出せそうにないわ……)

心の中でそう呆れながらも、俺の唇の端は、どうしようもない幸福感で緩んでいた。この男の異常なまでの執着が、今の俺の生きる世界の、確かな錨(いかり)になっているのだから。

「……おい、廻。そろそろどけ。腹減った」

「……何が食べたい? 俺が作ろう。お前はそこに寝たままでいい」

「冷やし中華。具材はキュウリ多めで。……あと、冷蔵庫のハム、賞味期限今日までだから全部使え」

「分かった。お前の望む通りに」

廻は名残惜しそうに俺の身体から離れると、キッチンへと向かった。その背中を見送りながら、俺はふう、と大きなため息をつき、ようやく自由になった身体をベッドの上に移動させた。

しばらくすると、キッチンからトントントン、と軽快に包丁がまな板を叩く音が聞こえてくる。誰も寄せ付けなかったあの孤高のタイムリーパーが、今では俺の部屋のキッチンで、俺のために冷やし中華を作っている。そのあまりにも平和で、シュールで、甘やかな光景に、俺はベッドに顔を埋めてクスクスと笑った。

午後四時。
二人で遅めの昼飯を済ませた後、さすがにこのまま部屋に引きこもっているのも健康に悪いという廻の(過保護な)主張に押し切られ、俺たちは近所のスーパーへと買い出しに出かけることになった。

一歩外に出ると、世界はやはり容赦のない熱風で俺たちを迎えた。ジリジリと肌を焼くような直射日光。俺は家を出た瞬間から「やっぱり来るんじゃなかった」「暑すぎて溶ける」と呪詛の言葉を吐き散らしていた。

「薄葉、こっちを歩け。日陰に入りなさい」

廻はごく自然な動作で、自分の身体を太陽の側へと置き、俺に影を作るようにして歩いた。それだけにとどまらず、あいつは自分のカバンから折りたたみの日傘を取り出すと、サッと俺の頭上に差し込んできたのだ。

「ちょっと待て、廻。男二人で相合い日傘は、さすがに周囲の目が痛すぎるだろ。やめろ、恥ずかしい」

「他人の目などどうでもいい。お前が熱中症で倒れるリスクに比べれば、周囲の視線など微々たる問題だ。ほら、もっと俺に近づけ。傘からはみ出しているぞ」

そう言って、廻は俺の肩をぐいと引き寄せ、自分の身体にピタリと密着させた。
外の暑さに加えて、密着したあいつの体温が伝わってきて、俺の全身はさらに熱を帯びていく。周囲の通行人が、チラチラとこちらを見てひそひそと囁き合っているのが分かった。恥ずかしさで顔が爆発しそうだったが、廻の横顔はどこまでも堂々としており、むしろ「俺の薄葉に触れるな、見るな」と言わんばかりの冷徹なオーラを周囲に放ち、人々を威嚇していた。

(こいつ、本当に周囲の目が一ミリも気にならないんだな……)

その徹底した特別扱いと、度を越した過保護さに、俺は呆れ果てると同時に、胸の奥がじんわりと温かいもので満たされていくのを止められなかった。

スーパーに入ると、今度は強烈な冷房の冷気が俺たちを包み込んだ。
「生き返る……」と呟きながら、俺は野菜コーナーへと歩みを進める。適当にカゴを手に取ろうとしたが、それよりも早く、廻が俺の手からカゴを奪い取った。

「重いものは俺が持つ。お前は食べたいものを指差すだけでいい」

「あのさぁ、廻。カゴくらい俺に持たせろよ。俺、一応男なんだけど」

「男だろうが関係ない。俺にとって、お前は世界で唯一の、何よりも尊い保護対象だ」

大真面目な顔で、さらりと恐ろしい台詞を吐く。
野菜コーナーの主婦たちが、あいつの言葉を聞いて「あらやだ」といった風にクスクスと笑っている。俺は完全に観念して、真っ赤になった耳を隠すように、足早に惣菜コーナーへと逃げ込んだ。相変わらず、こいつの愛は重すぎて、俺のキャパシティを簡単にオーバーしてしまう。

「あ、薄葉じゃん! 奇遇だな、お前も買い物?」

不意に、背後から聞き覚えのある声がした。
振り返ると、そこには同じクラスの男子生徒が二人、ジュースのパックを片手に立っていた。終業式の日にカラオケに誘ってきた奴らだ。

「……あー。うん。ちょっとね」

俺は一瞬でいつもの省エネ・塩対応モードへと切り替え、めんどくさそうなトーンで短く返事をした。これ以上会話を長引かせて、面倒なイベントに巻き込まれるのは御免だった。

「お前、夏休み何してんの? 全然LINE返さねーし。今度マジでみんなで集まろうぜ」

「いや、俺、夏休みは家で寝てたいから……」

俺がそう言ってやんわりと拒絶の意志を示した、その瞬間だった。
俺の背後から、すうっと、すべてを凍りつかせるような絶対零度の気配が立ち上った。

廻が、カゴを持ったまま、俺の斜め後ろの一歩前に進み出たのだ。
あいつはクラスメイトの二人を、まるでゴミを見るかのような、冷徹極まりない瞳で見下ろした。その切れ上がった瞳の奥には、ドス黒い独占欲と、「俺の薄葉の時間を一秒たりとも奪うな」という無言の威圧感が、肉眼で見えそうなほどに渦巻いている。

「っ……!? 御、御子柴……? なんでお前が一緒に……」

クラスメイトの二人は、廻の凄まじいプレッシャーに気圧され、みるみるうちに顔を青ざめさせていった。彼らにとって、御子柴廻は「学校一の秀才だが、絶対に近づいてはいけない孤高の危険人物」なのだ。そんな男が、薄葉の後ろで般若のような威圧感を放っているのだから、恐怖を感じるのも無理はない。

「薄葉は、この夏休み、すべての時間を俺のために使うことになっている。彼をこれ以上、無駄な雑事で煩わせないでくれ」

廻は冷たく、一切の感情を排した声で言い放った。
その徹底的な拒絶と、俺を自分の所有物として扱うかのような宣言に、俺は内心で(おいおい、言い方……!)と焦ったが、同時に、あいつのその狂おしいほどの独占欲が、たまらなく愛おしく思えてしまっている自分もいた。

「あ、ああ……そうなんだ。じゃ、じゃあな、薄葉!」

クラスメイトの二人は、逃げるようにして足早に立ち去っていった。
彼らの姿が見えなくなると同時に、廻の身体からあの恐ろしい殺気が嘘のように消え去った。あいつはくるりと俺の方を振り返ると、まるで捨てられた犬のような、ひどく不安げで、寂しそうな瞳で俺を見つめてきた。

「……薄葉。今のは、俺が余計なことをしただろうか。お前の友人を、追い払ってしまった」

さっきまでの傲然とした態度が嘘のような、そのギャップ。教室での鉄仮面の下に、これほどまでに脆く、俺の機嫌一つに一喜一憂するウブな心が隠されている。その事実に、俺の男としての独占欲がどうしようもなく満たされていく。

俺はふっと唇の端を緩め、あいつの制服の袖(今は私服のシャツの袖だが)を、クイと軽く引っ張った。

「別に。あいつらと話すのめんどくさかったから、助かったよ。ナイス、廻」

「……っ、薄葉!」

俺の言葉を聞いた瞬間、廻の瞳がぱあっと輝いた。あいつは嬉しさを隠しきれない様子で、周囲の目も忘れて俺の腰に手を回し、引き寄せようとしてきた。

「おい、ここはスーパーの中だっての! 離れろ、バカ廻!」

俺は慌ててあいつの胸を押し返し、そっけない態度で先へと歩き出した。けれど、あいつに背を向けた俺の顔は、きっと今、夕焼けよりも赤くなっていたに違いない。

買い出しを終え、俺の部屋へと戻ってきた頃には、外はすっかり美しい夕暮れ時に差し掛かっていた。
窓の外の空は、あの日、裏山の山頂で見上げたのと同じ、鮮やかな赤と紫のグラデーションを描き出している。けれど、あの日抱えていた焦燥感や恐怖は、もうどこにもない。ここにあるのは、どこまでも穏やかで、満ち足りた、二人だけの時間だ。

エアコンのスイッチを入れ、部屋が徐々に冷えていく中で、俺たちはベッドの上に並んで腰掛けていた。
買ってきたアイスのカップを片手に、スプーンを口に運ぶ。冷たい甘さが、火照った身体に心地よく染み渡っていく。

「なぁ、廻」

「何だ?」

「お前、四十二回も世界を繰り返してさ。……ぶっちゃけ、俺のどこがそんなに良かったわけ? 俺、こんなにめんどくさがりだし、いつも塩対応だし、お前に対してちっとも優しくないじゃん」

ずっと胸の奥にくすぶっていた、素朴な疑問。アイスを見つめたまま、ごく普通のトーンを装って尋ねてみる。

廻はスプーンを止め、じっと俺の横顔を見つめた。あいつの視線が、俺の肌をじりじりと灼(や)くように熱い。数秒の沈黙の後、廻は静かにアイスを机の上に置くと、俺の身体を横からそっと抱きしめてきた。あいつの大きな頭が、俺の肩口に預けられる。

「お前は、自分が思っている以上に、他人の変化に敏感で、そして優しいんだ」

廻の声は、どこまでも深く、慈しみに満ちていた。

「最初のループの時、誰も俺の孤独に気づかなかった。四十二回の時間を巻き戻す中で、狂いそうになる俺の異変に、唯一気づいて『お前、なんか変だぞ』と声をかけてくれたのは、他ならぬお前だったんだ、薄葉。お前がその冷ややかな仮面の裏に、どれほど温かい心を隠しているか、俺は誰よりも知っている」

あいつの長い指が、俺の髪をそっと愛おしそうに梳(す)いていく。

「それに……お前のその塩対応も、俺にとっては極上の愛の言葉に聞こえる。お前が俺にだけ、その素の、めんどくさがりな姿を見せてくれている。俺を自分の領域に入れることを許してくれている。それだけで、俺は世界中の何よりも幸福なんだ」

「……お前、やっぱり頭おかしいわ」

俺は呆れたように呟きながらも、あいつの背中に、そっと自分の両腕を回した。
ぎゅっと、力を込めて握りしめる。廻の身体が、俺の拒絶しない態度に歓喜するように、トクン、と甘く跳ね上がるのが分かった。

重すぎる愛。歪んだ執着。過保護すぎる過干渉。
普通なら、誰もが逃げ出すようなそんな感情の嵐を、今の俺は、これ以上ないほど愛おしく受け入れている。こいつの狂気が俺を救ってくれた。なら、俺のこの冷ややかな平穏で、あいつの狂気ごと、一生をかけて愛し抜いてやるのが筋というものだろう。