正解のない喫茶店〜十七歳の迷い人たちへ〜

通り雨とは言えなさそうな、だんだんと強くなってくる雨足にクラスメイトたちの顔も曇ってきた。



「ボーリングはまた今度の機会で行こっか!とりあえずみんな、今日は雨が強くなる前に帰ろー!」



解散の合図に、みんなはほっとしたように別れの挨拶をしながらいそいそと帰って行った。


私も思いがけない解散にほっとしながら、クラスメイトたちに挨拶を返して小走りでバス停に向かって走る。


だが、ポツポツと降っていた雨は、突然ザーと滝のような勢いに変わった。


とてもじゃないけどバス停まで走れるような雨じゃない。



「“正解のない喫茶店“…?」



とりあえず雨をしのげる場所を探そうと商店街の中を走る。


ふと、小路の奥に小さく光る看板が目に入った。


不思議な名前でなんだか怪しげではあるけど、とりあえず喫茶店であるなら雨をしのげる。