正解のない喫茶店〜十七歳の迷い人たちへ〜

「んーどこでもいいよ。みんなの好きなところで」


「そうだなーボーリングかカラオケが無難だよね。みんなー!ボーリングかカラオケ、どっちがいー?」



一斉に各々の回答をするクラスメイトたちだが、ボーリングの声の方が若干多い気がした。



「じゃあみんな大好きボーリングに行こー」



ボーリングに行くことが決定して、クラスメイトたちから喜びの声が上がる。



「ん?わ、ちょ、雨?」



駅の近くにあるボーリング場に向かおうと学校を出たところで、ポツポツと雨が顔を濡らしてきた。


見ると、昼間までの青空は嘘かのように暗い灰色によどんでいた。



「傘持ってきてないよー」


「これから強くなるタイプの雨じゃね?俺帰ろうかな」