正解のない喫茶店〜十七歳の迷い人たちへ〜

「今度私とも行ってよー」


「もち。行こ行こ」



きっと果たされることのない約束なのだろうと考えながら、「やったー」と明るく返す。


友達に名前を呼ばれ行ってしまったクラスメイトに手を振り返しながら、その後ろ姿を見つめる。



「じゃあれん、また放課後ねー」


「うん、またねー」



ふと、こっちに向かって歩いてくるクラスメイトに視線を移す。


肩までの焦げ茶色の髪の毛には、ぴょんと一部だけ寝癖がついていて思わず笑ってしまう。


普段はしっかりしていて優しい性格の彼女だけど、こういう抜けた部分も持ち合わせているところがギャップでみんなから好かれている理由の一つでもある。



「れんれん、やっほー。他クラスの友達?」