離縁の朝まで、あなたの傷に花を植える

和風ファンタジー

離縁の朝まで、あなたの傷に花を植える
作品番号
1786327
最終更新
2026/07/07
総文字数
8,144
ページ数
3ページ
ステータス
完結
いいね数
0
十年前、雨葉町を追われた草守りの娘・優里。
同級生を傷つけたという噂を背負ったまま故郷を離れた彼女は、実家の苗木店を畳むため、再び町へ戻ってくる。

そこで待っていたのは、御神木を守る久世家当主・奨からの突然の求婚だった。
条件は、愛情不要。期間は十日間。第十一日目の朝には離婚すること。

御神木に生えた十本の黒い芯棘をほどくには、傷守りである奨と、植物の記憶を読める優里が、公に夫婦となる必要がある。
優里は契約書に、ひとつだけ条件を加える。

「毎晩ひとつ、あなたの傷の在り処を教えてよ」

嘘をつけば蔓に縛られ、強がれば町中に鈴の音が響く。
愛のない夫婦として始まった十日間は、御神木の傷だけでなく、十年前に止まったままの真実を少しずつほどいていく。

誰か一人に苦しみを背負わせる町で、二人は本当に自由な心で別れ、もう一度互いを選べるのか。
あらすじ
十年前の噂で故郷を去った草守りの優里は、御神木を救うため、久世家当主・奨と十日間だけ契約結婚する。毎朝一本の芯棘をほどき、毎晩ひとつ奨の傷を聞くうち、温室事故の真実と町の沈黙が明らかになる。二人は離婚後、自由な意思で再び結ばれる。

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