「間違いない。唐獅子様だ」






空気が凍った。
夕暮れ時のどこか神妙な雰囲気の中。
冴の声はいやに通って。



そしてこの瞬間、おそらくここにいる全員は同じ恐怖を抱いた。





"唐獅子様"





その名は、この村に住んでいて知らない者はいないからだ。