ソファに膝を抱えて座るわたしに、梶葉くんがホットミルクをくれて隣へ座った。
まだ少し震えていた両手でマグをしっかりと持って梶葉くんに言った。
「さっき……」
「無理に話さなくてもいいよ」
「聞いて欲しいの。ずっと言えなかったことがある。梶葉くんの見た、わたしと一緒にいた男のひとって、金髪っぽい髪の派手な感じのひとだよね?」
「……俺とは正反対な感じのやつだった」
「そのひとは木嶋耀司さんという名前で、派手に見えたのはバンドをやってたからで、実際は他人のことを見て見ぬふり出来ない優しいひと」
わたしがここにいる理由がわかった。
それに名前をつけるとしたら、きっと未練。
どうして8年後の未来なのかはわからないけれど、梶葉くんに誤解をされたままいなくなるのが嫌で、真実を告げるためにここへ来たに違いない。
過去の世界できっとわたしは……もう――
「木嶋さんと会ったのは、お母さんが再婚して初めて家族3人で初詣に行った日」
まだ少し震えていた両手でマグをしっかりと持って梶葉くんに言った。
「さっき……」
「無理に話さなくてもいいよ」
「聞いて欲しいの。ずっと言えなかったことがある。梶葉くんの見た、わたしと一緒にいた男のひとって、金髪っぽい髪の派手な感じのひとだよね?」
「……俺とは正反対な感じのやつだった」
「そのひとは木嶋耀司さんという名前で、派手に見えたのはバンドをやってたからで、実際は他人のことを見て見ぬふり出来ない優しいひと」
わたしがここにいる理由がわかった。
それに名前をつけるとしたら、きっと未練。
どうして8年後の未来なのかはわからないけれど、梶葉くんに誤解をされたままいなくなるのが嫌で、真実を告げるためにここへ来たに違いない。
過去の世界できっとわたしは……もう――
「木嶋さんと会ったのは、お母さんが再婚して初めて家族3人で初詣に行った日」
