黙々と「台所」の箱を開け続けた結果、鍋やフライパンは出てきたけれど、ケトルだけはなくて、今度は廊下の段ボールを開けることにした。
ここでも本が出てきた。よっぽどこの作者が好きみたいで、やっぱり2冊づつ。今度のはさっきの新書判が文庫本になったやつだから内容は同じ。これにも作者のサインが入っている。
本はまとめてリビングのローテーブルへ重ねてから、また廊下の箱に向かうと、「リビング」と書かれた箱の中からようやくケトルを見つけることができた。
思っていたケトルのイメージとは違っていて、口の先が細くて長く、スリムで小さいものだったから、そのせいで段ボールの空いていた隙間に突っ込まれったぽい。
「休憩しまーす」
誰もいない部屋に宣言して、ソファに座り、さっき読みかけだった本の文庫版を手に取った。
次の話はさっき読んだよりも長かったけれど、一気に最後まで読んだ。
まだ読んでいない本の裏表紙を一冊づつ見ていくと、短編に出てきた主人公が出てくるシリーズが他にもある。
それらを刊行順に並べて読み始めたら止まらなくなってしまい、飲食も忘れて読み進めた。
さすが書店員が絶賛してるだけあって面白い。
短編だったり長編だったっり、基本1話完結で話が終わるのだけれど、主人公の過去が少しづつあきらかになっていくから、順番通りに読まなければいけない。
3冊目のラストで、主人公は犯人役の男と揉み合いになり、崖の下へ転がり落ちた。
主人公の恋人が必死に探すのだけれど、落ちたはずの崖の下に残されていたのは片方の靴だけで、犯人も主人公もどこにもいない。
続きが気になって4冊目を探したのだけれど、どこにもない。これから発売されるのかと、さっきまで読んでいた本の刊行日を見ようと手を伸ばしたところで、ソファの後ろから伸びてきた手が先に本を奪った。
「もしかして帰って来たのも気づかず、ずっと読んでた?」
ここでも本が出てきた。よっぽどこの作者が好きみたいで、やっぱり2冊づつ。今度のはさっきの新書判が文庫本になったやつだから内容は同じ。これにも作者のサインが入っている。
本はまとめてリビングのローテーブルへ重ねてから、また廊下の箱に向かうと、「リビング」と書かれた箱の中からようやくケトルを見つけることができた。
思っていたケトルのイメージとは違っていて、口の先が細くて長く、スリムで小さいものだったから、そのせいで段ボールの空いていた隙間に突っ込まれったぽい。
「休憩しまーす」
誰もいない部屋に宣言して、ソファに座り、さっき読みかけだった本の文庫版を手に取った。
次の話はさっき読んだよりも長かったけれど、一気に最後まで読んだ。
まだ読んでいない本の裏表紙を一冊づつ見ていくと、短編に出てきた主人公が出てくるシリーズが他にもある。
それらを刊行順に並べて読み始めたら止まらなくなってしまい、飲食も忘れて読み進めた。
さすが書店員が絶賛してるだけあって面白い。
短編だったり長編だったっり、基本1話完結で話が終わるのだけれど、主人公の過去が少しづつあきらかになっていくから、順番通りに読まなければいけない。
3冊目のラストで、主人公は犯人役の男と揉み合いになり、崖の下へ転がり落ちた。
主人公の恋人が必死に探すのだけれど、落ちたはずの崖の下に残されていたのは片方の靴だけで、犯人も主人公もどこにもいない。
続きが気になって4冊目を探したのだけれど、どこにもない。これから発売されるのかと、さっきまで読んでいた本の刊行日を見ようと手を伸ばしたところで、ソファの後ろから伸びてきた手が先に本を奪った。
「もしかして帰って来たのも気づかず、ずっと読んでた?」
