お母さんの……お葬式……
そこだけははっきりしている。でも、その前後ははっきりしない。思い出そうとしても記憶の箱は空っぽで何もない。
「気分が悪い? やっぱ病院へ行った方が――」
見せてもらった写真のジャージ姿の男の子は梶葉くんで間違いない。
目の前にいる男性は、それを自分だと言う。
本当にわたしの知ってる梶葉くん……?
まさか……
急に頭の中に浮かぶ映像のせいで頭の中はぐちゃぐちゃだし、くらくらしていて車酔いをしたみたい。
「梶葉……恒くん。誕生日は2001年10月27日」
男性の顔に困惑の表情が浮かんだ。
「俺……さっき名字しか言わなかったと思うけど……?」
「わたしの誕生日も梶葉くんと同じ2001年10月27日」
「ワタシの誕生日?」
「その写真に写っているのはわたしです。わたしがその天津胡桃です」
「いや……でも、この写真に写っているのは俺で……え? でも君は――」
わたしの名前は月埜胡桃。2001年10月27日生まれ。
写真に写っていた男の子は梶葉恒。同じ2001年10月27日生まれ。
2018年4月3日はお母さんのお葬式の日。
それだけははっきりとしている。
目の前にいる梶葉くんは、さっきわたしに「フラれた」と言った。
どうして自分以外の記憶が自分のフった相手なんだろう?
もし、もしも本当に今が2026年だったとしたら、どうしてわたしは17歳のままなんだろう?
警察に対する強い拒絶は……わたしが犯罪者だから?
そこだけははっきりしている。でも、その前後ははっきりしない。思い出そうとしても記憶の箱は空っぽで何もない。
「気分が悪い? やっぱ病院へ行った方が――」
見せてもらった写真のジャージ姿の男の子は梶葉くんで間違いない。
目の前にいる男性は、それを自分だと言う。
本当にわたしの知ってる梶葉くん……?
まさか……
急に頭の中に浮かぶ映像のせいで頭の中はぐちゃぐちゃだし、くらくらしていて車酔いをしたみたい。
「梶葉……恒くん。誕生日は2001年10月27日」
男性の顔に困惑の表情が浮かんだ。
「俺……さっき名字しか言わなかったと思うけど……?」
「わたしの誕生日も梶葉くんと同じ2001年10月27日」
「ワタシの誕生日?」
「その写真に写っているのはわたしです。わたしがその天津胡桃です」
「いや……でも、この写真に写っているのは俺で……え? でも君は――」
わたしの名前は月埜胡桃。2001年10月27日生まれ。
写真に写っていた男の子は梶葉恒。同じ2001年10月27日生まれ。
2018年4月3日はお母さんのお葬式の日。
それだけははっきりとしている。
目の前にいる梶葉くんは、さっきわたしに「フラれた」と言った。
どうして自分以外の記憶が自分のフった相手なんだろう?
もし、もしも本当に今が2026年だったとしたら、どうしてわたしは17歳のままなんだろう?
警察に対する強い拒絶は……わたしが犯罪者だから?
