龍王の花嫁 ~記憶を失くした私を夫が百年待っていました~

『見つけた』
その声が響いた瞬間。
私の身体が勝手に動いた。
胸の奥が熱い。
心臓が苦しい。
でも不思議と怖くなかった。
懐かしかった。
まるで、ずっと会いたかった誰かの声みたいに。
空の裂け目が広がる。
白い光が溢れ出す。
龍界の空が昼のように明るくなった。
龍たちがざわめく。
「何だ……? この気配は……」
「まさか……」
黒龍ですら驚いていた。
白龍だけが苦しそうな顔をしていた。
私は気付く。
彼は知っている。