「しししっ、下着!!!??」
どっちもフリフリ&すけすけだ。
黒猫のお姉さんは黒、白の垂れ耳兎のお姉さんは白いベビードールを着ている。
うっかりすけすけの向こうに紐パンを見てしまい、一層居た堪れない心地になった。
ここキャバクラなんだよな?
キャバ嬢ってもっとこう……ドレスっぽいのを着てると思うんだけど。
ゼノスに改めて確認をしようとしたところで、腕にふにゅっとやわらかいものが触れた。
――兎のお姉さんのおっぱいだ。
これは明らかにエステラのものよりもデカい……!!!
俺の腕にしっかりと密着させているのに、お姉さんと俺の顔は頭二つ分以上離れている。
つまりはそれだけご立派なぺぇだということだ。
「初心なんだね~。可愛い~♡」
「うわっ! あ……」
頬をつんつんされる。
胸の奥がメチャメチャ擽ったい。
クソほど恥ずかしいのに何故だか嬉しい。
なっ、何だこれ……!!!!!!!
「君、お名前は~?」
「ルルルルルッ、ルカです」
「ルルルルルッ、ルカ君?」
「ルカです!!」
「はははっ、ごめんごめん♪ イジワルしちゃったね♡ アタシはミーナ。よろしくね♡♡」
「どっ……どもです……」
ああ、ダメだ。
ほんの少し話しただけなのに喉はもうカラッカラだ。
水を、水を飲みたい。
「何か呑む~?」
「おっ、お水を」
「えぇ~? お酒にしようよ~」
「じゃっ、じゃあ、お酒とお水をください」
お酒はテーブルに置きつつ、水だけ飲めばいい。
どうしても飲まなきゃならなくなったら、その時はテキトーに誤魔化そう。
「何がいい~?」
「えと……ミーナさんのおすすめのヤツで――」
「やったー♪ じゃあ、『ヴェルグラン・ロワ』にしよーっと」
うわぁ……。何かすげえ高そう。。
すまん、ゼノス――じゃなくて、アル。
「ルカ君はもうご飯食べた~? ミーナはまだなの。もうお腹ぺこぺこ~」
「俺はもう済ませてきたので、お好きなものを頼んでください」
「ありがとう♡ それじゃあ、野菜スティックで♡」
「はっ、はい。かしこまりました」
良かった。
野菜スティックならベラ棒な値段にはならないだろう。
ほっと息を吐いていると、ミーナさんがボーイさんに向かってさっとハンドサインをした。
おぉ! 何かプロっぽい!! カッケー!!
「あの、今の凄いですね! 他にどんな――」
「ねえ、ルカ君。お膝にごろ~んしていい?」
「っ!!?」
何でそうなる!!?
うさちゃんだからか!?
うさちゃんだからなのかッ!?
「ど~ん★」
「わっ!!?」
待ちきれないと言わんばかりに俺の膝に倒れ込んできた。
あったかくて、やわらかいものが膝の上に広がっていく。
咄嗟に下を見ると、ミーナさんの剥き出しの背中があった。
白くて滑らかな肌を肩甲骨や背骨が押し上げている。
それを見た瞬間――俺は罪悪感に苛まれた。
言うまでもなく想像してしまったからだ。
俺の下で甘い汗を滴らせるミーナさんの姿を。
「……っ」
「もう~、ホント可愛い~~~~♡♡♡」
仰向けになって俺の腹に抱き付いてくる。
やっぱここキャバクラじゃなくて風――。
「お待たせいたしました」
ボーイさんだ……!!
テーブルの上に次々と商品が並べられていく。
細いグラスに入ったシャンパンが二つと、水が入ったウォーターグラスが一つ、それから野菜スティックの以上三種だ。
たっ、助かった……!!!
センキュー、ボーイさん!!!
半ば涙目でボーイさんを見送っていると、細いシャンパングラスが俺の視界を覆った。
黄金の液体の中で、小さな泡がふよふよと浮かんではパチパチと消えていく。
「乾杯しよ♡」
「はっ、はい!」
いつの間にやら起き上がっていたミーナさんと乾杯をする。
俺はシャンパンを呑んだふりをしつつ、野菜スティックの方に目を向けた。
野菜スティックが入ったゴブレットも、ソースが入ったディップボールもクリスタルで出来ているみたいだ。
ソースはマヨとオーロラ……かな?
何にせよここからしばらくは安全だな。
ミーナさんにはとくとお食事を楽しんでいただくとしよう。
「ルカ君、あ~んして?」
「はえ゛っ!!?」
催促するようにグイグイ迫ってくる。
俺は慌ててバックしかけて……ふと目を見開いた。
「あ……」
よく見ると上下の前歯だけ少しばかり長い。
『うっ、兎だ……!!!』なんて、状況も忘れてつい感動してしまう。
「もう~、早くぅ~~~」
「はっ、はい!! すみません!!」
みっともなく震える手で人参スティックを取って、おずおずとミーナさんの口に運ぶ。
「あ~~んっ♡」
ミーナさんがぽりぽりと人参を齧り始めたのを見計らって、そっと手を離した。
野菜スティックはあと十本以上ある。
まさかこの調子で全部食わせるのか……?
うえ~……あとは自分で食べてくんねえかな……。
いや、下手に密着されるよりは『あ~ん♡』の方が幾分マシか。
「んん~♡ おいしい~♡♡」
「野菜、お好きなんですね~……」
「うん! 大好き♡♡」
「ははっ……、それは何よりです。遠慮せずどんどん食べてください」
そう言って、「どうぞどうぞ」と野菜スティックが入ったグラスを指さす。
完全にヒヨった俺は、『あ~ん♡』に逃げる作戦すら選択することが出来なかった。
自分で自分が情けない。
そう言えばアルはどうなった?
ふと我に返って向かいの席に目をやる。
すると――。
「はにゃ~~ん♡♡♡」
「わお……」
猫獣人さんはすっかりアルにメロメロになっていた。
アルの広い胸に体を預けて、『顎なでなで』を超ノリノリで受けている。
それこそ『もっともっと!』と強請るように褐色の肌を擦りつけて。
一方のアルはというと口元に微笑みこそ浮かべているものの、何っつかー……心ここにあらずって感じで。
……何故? あ、理性を保つために心を無にしてる……のかな?
「っ!」
不意に視界がぐるっと切り替わった。
目の前にはミーナさんの姿がある。
「ミーナさ……んっ……?」
ミーナさんは悪戯っぽく笑いながら、俺の口に何かを差し込んだ。
甘い。これは……人参?
「いっただきまーす♡」
ミーナさんが顔を近付けてくる。
これってまさか……ポッキーゲーム!!???
ダメダメダメダメ!!! それだけは絶対にダメだ!!
「すっ、すみません! かっ、勘弁してください!!」
「えぇ~~? つまんな~い……」
ミーナさんが唇を尖らせる。
これはやらかした……よな。
リカバリーしなきゃ。
……でも、今はとても出来そうにない。
顔が熱い。心臓なんてもう壊れちゃいそうだ。
………………………………もう無理。限界だ。
ミーナさんには悪いけど、一度トイレに――。
「ねえ、ルカ君。ミーナとこういうことするの、イヤ?」
「いえ! そうじゃなくて、その……そもそも俺、こういうの苦手で」
「すみません」と、もう一度謝って立ち上がった。
続けて「ちょっとトイレに」と言いかけたところで、俺のケツは何故だか再びソファの座面に沈み込んだ。

「えっ……?」
ミーナさんが俺の目の前にいて、しかも見下ろしている。
これは……跨ってる……のか? 俺の膝の上に……?
「ごめんね~。ミーナ、悪い子だから~……」
「……?」
ミーナさんは俺の口を割り開くようにして人参スティックを差し込むと、間髪入れずに反対側を咥え込んだ。
「んん゛!? んんっ!!」
頬を両手で包まれて、思うように顔を動かせない。
しゃくしゃくしゃく……。
ミーナさんが控えめな音を立てて人参を齧っていく。
赤い瞳から目が離せなくなる。
――喰われる。
本気でそう思った。
「んっ、……んんっ……」
ミーナさんの熱い吐息が俺の頬を撫でていく。
唇が、重なる――。
「はっはっは!! お楽しみのようだな、勇者さんよ~」
「っ!!??」
どこからか声がする。
一体どこから……?
「ルカ、上だ」
アルに促されて二階に目を向ける。
個室の扉の前には、切れ長の目の紅髪の男の人の姿があった。
黒いズボンこそ穿いているものの、ベルトは開いたまま伸びっぱなし。
シャツは全開で何ともだらしない。
未経験な俺ですら、そういうことをした後なんだと否応なしに察せられてしまう。
よくそんな格好で人前に出て来れるな……なんて呆れかけて――はっとする。
その男の人の胸の中には――。
「っ、ルゥ……」
頬を真っ赤に腫らした、白いベビードール姿のルゥの姿があったから。
どっちもフリフリ&すけすけだ。
黒猫のお姉さんは黒、白の垂れ耳兎のお姉さんは白いベビードールを着ている。
うっかりすけすけの向こうに紐パンを見てしまい、一層居た堪れない心地になった。
ここキャバクラなんだよな?
キャバ嬢ってもっとこう……ドレスっぽいのを着てると思うんだけど。
ゼノスに改めて確認をしようとしたところで、腕にふにゅっとやわらかいものが触れた。
――兎のお姉さんのおっぱいだ。
これは明らかにエステラのものよりもデカい……!!!
俺の腕にしっかりと密着させているのに、お姉さんと俺の顔は頭二つ分以上離れている。
つまりはそれだけご立派なぺぇだということだ。
「初心なんだね~。可愛い~♡」
「うわっ! あ……」
頬をつんつんされる。
胸の奥がメチャメチャ擽ったい。
クソほど恥ずかしいのに何故だか嬉しい。
なっ、何だこれ……!!!!!!!
「君、お名前は~?」
「ルルルルルッ、ルカです」
「ルルルルルッ、ルカ君?」
「ルカです!!」
「はははっ、ごめんごめん♪ イジワルしちゃったね♡ アタシはミーナ。よろしくね♡♡」
「どっ……どもです……」
ああ、ダメだ。
ほんの少し話しただけなのに喉はもうカラッカラだ。
水を、水を飲みたい。
「何か呑む~?」
「おっ、お水を」
「えぇ~? お酒にしようよ~」
「じゃっ、じゃあ、お酒とお水をください」
お酒はテーブルに置きつつ、水だけ飲めばいい。
どうしても飲まなきゃならなくなったら、その時はテキトーに誤魔化そう。
「何がいい~?」
「えと……ミーナさんのおすすめのヤツで――」
「やったー♪ じゃあ、『ヴェルグラン・ロワ』にしよーっと」
うわぁ……。何かすげえ高そう。。
すまん、ゼノス――じゃなくて、アル。
「ルカ君はもうご飯食べた~? ミーナはまだなの。もうお腹ぺこぺこ~」
「俺はもう済ませてきたので、お好きなものを頼んでください」
「ありがとう♡ それじゃあ、野菜スティックで♡」
「はっ、はい。かしこまりました」
良かった。
野菜スティックならベラ棒な値段にはならないだろう。
ほっと息を吐いていると、ミーナさんがボーイさんに向かってさっとハンドサインをした。
おぉ! 何かプロっぽい!! カッケー!!
「あの、今の凄いですね! 他にどんな――」
「ねえ、ルカ君。お膝にごろ~んしていい?」
「っ!!?」
何でそうなる!!?
うさちゃんだからか!?
うさちゃんだからなのかッ!?
「ど~ん★」
「わっ!!?」
待ちきれないと言わんばかりに俺の膝に倒れ込んできた。
あったかくて、やわらかいものが膝の上に広がっていく。
咄嗟に下を見ると、ミーナさんの剥き出しの背中があった。
白くて滑らかな肌を肩甲骨や背骨が押し上げている。
それを見た瞬間――俺は罪悪感に苛まれた。
言うまでもなく想像してしまったからだ。
俺の下で甘い汗を滴らせるミーナさんの姿を。
「……っ」
「もう~、ホント可愛い~~~~♡♡♡」
仰向けになって俺の腹に抱き付いてくる。
やっぱここキャバクラじゃなくて風――。
「お待たせいたしました」
ボーイさんだ……!!
テーブルの上に次々と商品が並べられていく。
細いグラスに入ったシャンパンが二つと、水が入ったウォーターグラスが一つ、それから野菜スティックの以上三種だ。
たっ、助かった……!!!
センキュー、ボーイさん!!!
半ば涙目でボーイさんを見送っていると、細いシャンパングラスが俺の視界を覆った。
黄金の液体の中で、小さな泡がふよふよと浮かんではパチパチと消えていく。
「乾杯しよ♡」
「はっ、はい!」
いつの間にやら起き上がっていたミーナさんと乾杯をする。
俺はシャンパンを呑んだふりをしつつ、野菜スティックの方に目を向けた。
野菜スティックが入ったゴブレットも、ソースが入ったディップボールもクリスタルで出来ているみたいだ。
ソースはマヨとオーロラ……かな?
何にせよここからしばらくは安全だな。
ミーナさんにはとくとお食事を楽しんでいただくとしよう。
「ルカ君、あ~んして?」
「はえ゛っ!!?」
催促するようにグイグイ迫ってくる。
俺は慌ててバックしかけて……ふと目を見開いた。
「あ……」
よく見ると上下の前歯だけ少しばかり長い。
『うっ、兎だ……!!!』なんて、状況も忘れてつい感動してしまう。
「もう~、早くぅ~~~」
「はっ、はい!! すみません!!」
みっともなく震える手で人参スティックを取って、おずおずとミーナさんの口に運ぶ。
「あ~~んっ♡」
ミーナさんがぽりぽりと人参を齧り始めたのを見計らって、そっと手を離した。
野菜スティックはあと十本以上ある。
まさかこの調子で全部食わせるのか……?
うえ~……あとは自分で食べてくんねえかな……。
いや、下手に密着されるよりは『あ~ん♡』の方が幾分マシか。
「んん~♡ おいしい~♡♡」
「野菜、お好きなんですね~……」
「うん! 大好き♡♡」
「ははっ……、それは何よりです。遠慮せずどんどん食べてください」
そう言って、「どうぞどうぞ」と野菜スティックが入ったグラスを指さす。
完全にヒヨった俺は、『あ~ん♡』に逃げる作戦すら選択することが出来なかった。
自分で自分が情けない。
そう言えばアルはどうなった?
ふと我に返って向かいの席に目をやる。
すると――。
「はにゃ~~ん♡♡♡」
「わお……」
猫獣人さんはすっかりアルにメロメロになっていた。
アルの広い胸に体を預けて、『顎なでなで』を超ノリノリで受けている。
それこそ『もっともっと!』と強請るように褐色の肌を擦りつけて。
一方のアルはというと口元に微笑みこそ浮かべているものの、何っつかー……心ここにあらずって感じで。
……何故? あ、理性を保つために心を無にしてる……のかな?
「っ!」
不意に視界がぐるっと切り替わった。
目の前にはミーナさんの姿がある。
「ミーナさ……んっ……?」
ミーナさんは悪戯っぽく笑いながら、俺の口に何かを差し込んだ。
甘い。これは……人参?
「いっただきまーす♡」
ミーナさんが顔を近付けてくる。
これってまさか……ポッキーゲーム!!???
ダメダメダメダメ!!! それだけは絶対にダメだ!!
「すっ、すみません! かっ、勘弁してください!!」
「えぇ~~? つまんな~い……」
ミーナさんが唇を尖らせる。
これはやらかした……よな。
リカバリーしなきゃ。
……でも、今はとても出来そうにない。
顔が熱い。心臓なんてもう壊れちゃいそうだ。
………………………………もう無理。限界だ。
ミーナさんには悪いけど、一度トイレに――。
「ねえ、ルカ君。ミーナとこういうことするの、イヤ?」
「いえ! そうじゃなくて、その……そもそも俺、こういうの苦手で」
「すみません」と、もう一度謝って立ち上がった。
続けて「ちょっとトイレに」と言いかけたところで、俺のケツは何故だか再びソファの座面に沈み込んだ。

「えっ……?」
ミーナさんが俺の目の前にいて、しかも見下ろしている。
これは……跨ってる……のか? 俺の膝の上に……?
「ごめんね~。ミーナ、悪い子だから~……」
「……?」
ミーナさんは俺の口を割り開くようにして人参スティックを差し込むと、間髪入れずに反対側を咥え込んだ。
「んん゛!? んんっ!!」
頬を両手で包まれて、思うように顔を動かせない。
しゃくしゃくしゃく……。
ミーナさんが控えめな音を立てて人参を齧っていく。
赤い瞳から目が離せなくなる。
――喰われる。
本気でそう思った。
「んっ、……んんっ……」
ミーナさんの熱い吐息が俺の頬を撫でていく。
唇が、重なる――。
「はっはっは!! お楽しみのようだな、勇者さんよ~」
「っ!!??」
どこからか声がする。
一体どこから……?
「ルカ、上だ」
アルに促されて二階に目を向ける。
個室の扉の前には、切れ長の目の紅髪の男の人の姿があった。
黒いズボンこそ穿いているものの、ベルトは開いたまま伸びっぱなし。
シャツは全開で何ともだらしない。
未経験な俺ですら、そういうことをした後なんだと否応なしに察せられてしまう。
よくそんな格好で人前に出て来れるな……なんて呆れかけて――はっとする。
その男の人の胸の中には――。
「っ、ルゥ……」
頬を真っ赤に腫らした、白いベビードール姿のルゥの姿があったから。


