微笑みの距離

数日後、学校で美咲は泣いていた。
凛は、何食わぬ顔で隣に座り、背中をさすっていた。
周りの誰も、凛を疑っていない。

そして、彼女はふとこちらを見て、目が合った。
笑った。
まるで「黙っていてくれてありがとう」と言うように。
その笑顔は、凍りつくほど冷たかった。


彼女の笑顔は、誰よりも美しかった。
けれどその奥にあったのは――
ただの、冷酷な裏切りだった。