オレンジ色に染まる、夕陽の下


「……なんだよ、このしょうもない写真は……」

入部するのなら、せめて自分が撮った写真を持って来いと言われて、差し出したものだった──。

並べられた数枚の写真に、先輩があからさまに眉を寄せる。

「……すいません、まだあんまりカメラの扱いには慣れてなくて……」

口の中でもごもごと言い訳をする。

「慣れてもいないのに、どうして写真部に入るんだよ? やる気もないなら、とっとと辞めろよ」

当たりのきつい言葉に、下唇をぎゅっと噛みしめる。

「……教えてほしいんです。慣れてないので……」

ようやく絞り出した声だったが、返ってきたのは、「嫌だね」という冷えた一言だった。

「写真は、自分自身の感性なんだよ。そんなの教えてどうにかなるもんでもないだろ。教えてもらおうなんて思わずに、おまえが自ら修得しろよ」

もっともらしい言い分には、黙って頷くしかなかった。