神様の泣かせかた

心の奥から何かが滲み出てきてその液体が地面に落ちた衝撃で散る。
そんな風に目が覚めた。

ああ、今日もまた1日が始まるのか。
僕は何だっけ、ああ、余命宣告されたんだった。あといくつだ、180日だ。



*



空は静かだった。
音も、風も、光さえも、まるで時間が止まったように、全てが遠ざかっていた。

でも、もう限界だった。

僕は、ただ理由もなく立っていた。
ほとんど何もできなかった。

「やっぱり、付き合っちゃだめだった……」

呟いた声は届かない。
君は、もう聞こえていない。
けど、きっと分かってたんだよね。
これが、自分の役割だってこと。

僕を守るために。
そして、誰よりも……自分自身と戦ってた。

君がくれたそのネックレスに、僕は手を伸ばす。
冷たい。
けど、あの日触れた君の手と、同じぬくもりがあった。

でも、もう君はいない。
それでもきっとどこかで、また会えると信じてる。
それが希望でも、呪いでも、なんでもいい。
君がいた、この世界を。
僕は、忘れない。