愛すべきピオニー

中学校の卒業文集に、彼女はこう綴っていたらしい。

「不幸な人を幸せにする魔法使いになりたい」

彼女の性格は有言実行そのもの。
一度言葉にしたことは二度と覆すことはない。
だから僕は思った。
彼女は本当に魔法使いになったのだと。

「私のために、どこまで出来るの?」

彼女は僕にそう問いかけた。
だから僕はこう答える。

「なんでも、どこまでも、僕のすべてを君にあげるよ」

すると彼女は安心したように笑うから、
僕も釣られて笑うんだ。