蒼い椿椿と騎士科の少女

エルナが席に腰を下ろすと、エルナの前に選定の儀を受けていた少女と目があった。
「あなた、両方の水晶からあんなに光を出して、とってもすごいわね!あ、私はマイン・アイサハイトよ!マインでいいわ。よろしくね」
「あ、ありがとう。私はエルナ・アイゼンだよ。こちらこそよろしく」
マインが手を差し出して来たので、エルナは手を握り返した。
マインは、嬉しそうに明るい青の目を細め、微笑んだ。
(この子もとても可愛い…)
体育館に入る前に目があった青年も然り、この学校、顔面偏差値高すぎないか?

そんなことを思いながら、エルナとマインは次々とつつがなく行われる選定の儀の続きをを見るため、壇上に目を戻した。

(こう見ると、騎士科と魔術科、人数比は結構半々みたいね。でも、女性の騎士科はちょっと少ないし、光の強さも弱いかも。あと…これまでで私みたいに強く光った人まだいないな…)

「次、シオン・エストレア」
「はい」
「…!」
背の高い青年が席を立つ。
(あの人…体育館の前で目があった人だよね?)
背の高い青年が魔法陣の前に立ち、手を置いた。
次の瞬間
エルナの出した光と見劣りしないくらいの強い光が左の水晶から溢れ出してきた。しかもエルナと同様両方の水晶が光を放っている。右側の水晶は淡く、でもはっきりと光を放っていた。
(綺麗…)
これまで何人かの水晶の光を見てきたが、こんなにも澄んでいて、美しい光く、繊細な光はこれまでに見たことがなかった。
「シオン・エストレア 同じ年に二人も両方の水晶が光るなんてことはこれまでになかったんだが…今年は豊作かもな 魔術科!」
「ありがとうございます」

彼は一礼し、壇上から降りて魔術科の席に向かって歩き始めた。

その後も、選定の儀は続いていった。
そして、剪定の儀も残すは最後の新入生になった。
「レイン・フォレスト」
「はい」
赤い髪の青年が席を立ち、魔法陣に手を置く。
「…!」
右側の水晶が強く光った。
一瞬、体育館が光に飲まれたような感覚に陥る。
(すごい…!)

これまで、騎士科の中でエレナよりも水晶が強く光った人はいなかった。
でも。彼の水晶の光はエレナよりはるかに強く光っていた。
「レイン・フォレスト 騎士科!」
「これより、選定の儀を終了する。新入生の皆さん、改めて、ようこそ!創星騎士魔術学院へ!」

「それでは退場し、それぞれの教室に移ってもらいます」
「騎士科起立!ついて来て下さい」
先生についていき、私たちは自分の教室に移動した。