蒼い椿椿と騎士科の少女

【七章】

寮の自室に戻った私たちは、時間がないため制服の騎士服を脱ぎ捨ててドレスに着替えていった。
ドレスは、この前の長期休みにマインちゃんと一緒に街に買いに行ったものだ。
ちなみに私のドレスはシオンさんの目の色を意識して蒼色のドレスにした。
ドレスを選んだ時のマインちゃんの揶揄うような視線が忘れられない。

しかし、そんな視線を向けてきたのにマインちゃんもルカくんの瞳の色を意識して桃色のドレスをエレンでいた。
(恋したマインちゃんは可愛いな)

そんなことを思いながら私たちはドレスを着ていく。
「よし、エレナ、そこ座って!髪とメイクするよ!」
マインちゃんに手を引かれ、椅子に座らせられる。
エレナが椅子に座ると、マインちゃんが私の後ろに立った。
「よーし、可愛くするぞ!」
「マインちゃん、人の髪とメイク出来んの?」
「できるわよ!いつも妹の髪とメイクしてたんだから!」
「マインちゃん、妹いたんだ…」
新事実の発見である。
「いるわよ。とっても可愛いわ。」
(マインちゃん、妹のこと大好きなんだろうな…)
少しほっこりしながら、マインちゃんにされるがままになる。

数分後
「よし、できたわよ!」
マインちゃんの声で目を開けると、鏡には自分とは思えないほど美しい少女がいた。
「本当に私…?」
「ええ、世界で一番可愛いわよ!我ながらいい仕事をしたわ!」
「ありがとう!よし、お礼に私もマインちゃんの髪とメイク、してあげるわ!」
私はそう言い、マインちゃんを椅子に座らせる。
(どんな髪型にしよっかな?)
ワクワクしながら私はマインちゃんの髪とメイクをしていった。

(うん、結構できたわ!)
「マインちゃん、できたよ。」
私の声でマインちゃんが目を開ける。
すると、とても驚いた顔になった。
「すごいわ、エレナ!私じゃないみたい!可愛い!」
「ふふ、ありがとう。さあ、時間がないしいこう!」
「うん!」

そうして私たちは後夜祭に向かうために寮を後にした。