蒼い椿椿と騎士科の少女

「それでは、入学式をとり行う!一同、起立!」
その号令で、在校生、新入生が一斉に起立した。
(こんなに人多かったんだ…)

そのあとは、校長の少し長い話を聞き、入学式はつつがなく終了した。

「それでは選定の儀に移ります。新入生の皆さんは、前に来てください。」
そのアナウンスで、新入生は一斉に席を立った。
「それでは、選定の儀をとり行う。その前に、知っているものも多いと思うが選定の儀のルールについて話させてもらう。新入生には、一人ずつこの魔法陣の上に手を置いてもらう。適性の強さは、力の強さと同義だ。そして、みんなから見て右側の水晶が光ったら騎士科、左側の水晶が光ったら魔術科だ。水晶の光が強いほど適性が強く、水晶の光が弱いほど適性が弱い。稀に両方の水晶が光るものもいるが、その時は強く光った方の科に所属するものとする。選定の儀が終わったら、先ほど座っていた椅子に戻るのではなく、壇上を降りてすぐのこの椅子に順番に座るように。手前が騎士科、奥が魔術科だ。それでは、始めよう。呼べれたものから壇上へ」

説明が終わり、名前を呼ばれたものから選定の儀を行い、それぞれ何科かを読み上げられていく。

「マイン・アイサハイト」
「はい!」
大人っぽい少女が壇上の上にあがり、魔法陣の上に手を置いた。すると、右側の水晶が淡く光った。
「マイン・アイサハイト 騎士科!」

「次、エルナ・アイゼン!」
「はい!」
返事をして、エルナは壇上の上にあがった。
(ふう…)
エルナは心の中で深呼吸をして、魔法陣の上に手を置いた。
すると
前の人の比じゃないくらいの眩い光が右の水晶から溢れ出る。
「えっ?」

しかも、光を放っているのは右の水晶だけではない。右の水晶ほどではないが、左の水晶も強い光を放っている。

つまり、私は騎士の適性も魔術の適性もあると言うことだ。でも、光が強いのは右の水晶。
つまり私は騎士科だ。

「エルナ・アイゼン こんなにも両方の水晶から強い光が出ることは初めてなのだが… 本当か?…ゴホン、失礼  騎士科!」
「ありがとうございます」
一礼をしてエルナは壇上を降り、「騎士科」と書かれた椅子に向かって歩き始めた。
体育館の中のざわめきは一向におさまらない。
「すごい…」「やべぇ、こんな光が出せるなんて!」「でもあの子の家名、「アイゼン」だったよね?確かアイゼン家って魔術の家系じゃなかったっけ?」

(私としては騎士に憧れてたらか結構嬉しいけど… お父様は魔術士であることに誇りを持っているから、選定の儀が全て終わったあと顔を合わせるのがちょっと怖いかも… まあでも選定の儀が終わったらすぐに教室に行くから、会うのは説明とか終わって寮にいく間のちょっとの時間しかないからまあいっか)