【三章】
翌朝。
起きた私とマインちゃんは、部屋に置いてあった真新しい騎士科の制服に着替えた。
ちなみに昨日着ていたのは式典用の制服だ。
騎士科の女子制服は、赤のリボンに白いシャツの上に黒のベスト、黒のローブに黒の巻きスカートだ。ちなみにこれはスカートに見えるが、厳密にはスカートではなく、キュロットだ。実技の授業も実戦に備えて行うため制服で行うので動きやすいようにというデザインだ。
食堂で朝ごはんを食べ、教室に向かった。
昨日と同じように、グレン教官が教壇に立ち、黒板にチョークで複雑な魔法陣の図形を書き殴っていた。
「よし、全員揃っているな。昨日も言った通り、今日から午前は座学、午後からは実技訓練を行う。ああ、今日は座学の時間が潰れて魔術科との合同授業だ。だがその前に、この学園で生き残るための『番契約』について、より重要な、血のルールを教えておく」
教官はチョークを机にコツンと叩き、鋭い視線で私たちを見回した。
「番契約は、誰でもいいから適当に手を組めばいいという生温いものじゃない。何より大事なのは『魔力の相性』だ。相性が悪い者同士が無理に魂を繋ごうとすれば、魔力が激しく反発し、最悪の場合は精神が崩壊して廃人になる」
教室にピリッとした緊張感が走る。教官は黒板に書いた特別な紋章を指差した。
「そして、稀にいる『騎士と魔術、両方の適性を持つ者』。……このクラスでは、フォレスト(レイン)、アイゼン(エルナ)、お前たちのことだ」
名前を呼ばれ、心臓が跳ねる。レインも背筋を正した。
「お前たちのように、両方の水晶を光らせた規格外の特異体質は、普通の騎士や魔術士とは魔力の構造が根本から違う。そのため、『番となる相手も、同じく両方の適性を持った者』でなければ、契約は100%跳ね返されて失敗する」
「え……」
思わず、小さな声が漏れた。
隣の席でマインが息を呑む。
つまり、私やレインのように「両方光った天才」は、同じように「両方光った相手」としか番になれないということだ。
「両方の適性持ちは、そもそも存在自体が稀だ。だからこそ、お前たちにとっての番の選択肢は、一般の奴らよりも絶望的に少ない。……だが安心しろ。偶然か運命か、今年の魔術科にも、両方の水晶を光らせた化け物が一人いる。ああ、もちろん同い年でなくてもいいから先輩と結んでもいいけどな」
教官はニヤリと獰猛に笑った。
「よし、説明は終わりだ。一時間目の授業は、さっそくその魔術科との合同顔合わせだ。演習場へ移動しろ!」
翌朝。
起きた私とマインちゃんは、部屋に置いてあった真新しい騎士科の制服に着替えた。
ちなみに昨日着ていたのは式典用の制服だ。
騎士科の女子制服は、赤のリボンに白いシャツの上に黒のベスト、黒のローブに黒の巻きスカートだ。ちなみにこれはスカートに見えるが、厳密にはスカートではなく、キュロットだ。実技の授業も実戦に備えて行うため制服で行うので動きやすいようにというデザインだ。
食堂で朝ごはんを食べ、教室に向かった。
昨日と同じように、グレン教官が教壇に立ち、黒板にチョークで複雑な魔法陣の図形を書き殴っていた。
「よし、全員揃っているな。昨日も言った通り、今日から午前は座学、午後からは実技訓練を行う。ああ、今日は座学の時間が潰れて魔術科との合同授業だ。だがその前に、この学園で生き残るための『番契約』について、より重要な、血のルールを教えておく」
教官はチョークを机にコツンと叩き、鋭い視線で私たちを見回した。
「番契約は、誰でもいいから適当に手を組めばいいという生温いものじゃない。何より大事なのは『魔力の相性』だ。相性が悪い者同士が無理に魂を繋ごうとすれば、魔力が激しく反発し、最悪の場合は精神が崩壊して廃人になる」
教室にピリッとした緊張感が走る。教官は黒板に書いた特別な紋章を指差した。
「そして、稀にいる『騎士と魔術、両方の適性を持つ者』。……このクラスでは、フォレスト(レイン)、アイゼン(エルナ)、お前たちのことだ」
名前を呼ばれ、心臓が跳ねる。レインも背筋を正した。
「お前たちのように、両方の水晶を光らせた規格外の特異体質は、普通の騎士や魔術士とは魔力の構造が根本から違う。そのため、『番となる相手も、同じく両方の適性を持った者』でなければ、契約は100%跳ね返されて失敗する」
「え……」
思わず、小さな声が漏れた。
隣の席でマインが息を呑む。
つまり、私やレインのように「両方光った天才」は、同じように「両方光った相手」としか番になれないということだ。
「両方の適性持ちは、そもそも存在自体が稀だ。だからこそ、お前たちにとっての番の選択肢は、一般の奴らよりも絶望的に少ない。……だが安心しろ。偶然か運命か、今年の魔術科にも、両方の水晶を光らせた化け物が一人いる。ああ、もちろん同い年でなくてもいいから先輩と結んでもいいけどな」
教官はニヤリと獰猛に笑った。
「よし、説明は終わりだ。一時間目の授業は、さっそくその魔術科との合同顔合わせだ。演習場へ移動しろ!」
