機械的な笑いが止められないでいると、やがて羽生先輩の表情が曇った。
なんだ、その顔は。




「……正解……って言ったら、どうする?」


「え?」




それは、つまり、マジなやつ?




「だとしたら……そうですね。安心します」


「……」


「やっと、休めますから」




ふたたび沈黙が訪れた。
自分で言っておきながら、じわじわと疑問が湧いてくる。



──休む、とはなんだ。



私の奥底にある潜在的な意識が口をついて出たようだった。なにかそこまで疲れるようなことをしてから死んだのだろうか。
頭の中にモヤが立ち込めて、おぼろだ。くらりとする。
目の前の男は、ひたすら哀しげなまなざしで私を見つめていた。




「ちょっと座ってもいいですか」


「もちろん」


「すみません」




その場に腰を下ろした。
とてもじゃないが立っていられなかった。
膝を抱えて顔を埋める。


すると、ジャリ…と砂を踏みしめる音が近づいてきて、遠慮がちな体温が触れた。
大きな体の半身が、私にぴったりとくっついてくる。




「どうして永遠ちゃんが死んでしまったのか、知りたい?」


「……まるで知っているような口ぶりですね」


「知っているよ。永遠ちゃんのことなら、なんでも」


 

一音一音、私の鼓膜をそっと撫でていく声音に懐かしさを感じる。
羽生先輩はいつでもこんなふうに接してくれた。私の心をけっして無下にしたりはしない、優しいひと。



だからこそ