「本当に、存在していたのか……」
約1ヶ月後の放課後、航琉くんと歩いていると校門の近くに暁が来ていた。
屋上から帰るとき暁は意識がなかったし、「大丈夫、任せて」と暁を担いでいった大星さんとも連絡先の交換をしそびれていたし、入院していたのを知ったのはこのときだ。
それまでは、分かってはいたし慣れてもいたけどスマホに話しかけても返事はないし、当然どこにも気配はないし、頭で理解出来ていても感覚としては『居なくなってしまった』感じで、俺はちょこちょこ落ち込んでいた。
本人を目の前にして『居なくなってない!』を実感して、滅茶苦茶嬉しいんだけどとりあえず投げかけられたその言葉に合った返事をしておこう。
一緒に来ている穏やかな笑顔の大星さんの横で、暁は目を見開いた驚愕の表情で俺達を見ているのだから。
「そんな幽霊を見るみたいな顔しなくたって……」
「……それはこちらの台詞じゃないのか? 君が僕を見てびっくりしたときの。……夢じゃなかったとはな……」
「夢? 僕達のことですか?」
「出来損ないの悪夢かと思ってね」
再会の台詞がそれかい。感動を演出しろとは言わないけど、もう少し素直になれないもんかな……会いに来たってことは、嫌じゃないってことだろうに。
口喧嘩を売られてるなら買うかと思いかけていたら、大星さんがニコッと暁に微笑んでから俺らを見た。
「『とても良い夢を見ていた』って言ってたよ」
「大星!!!」
顔を真っ赤にして口籠もりながら「あれは夢だと思っていたから」とか「寝起きの戯言で」とか言い訳をする暁は、年上なのになんだかとても子供らしく見えた。
約1ヶ月後の放課後、航琉くんと歩いていると校門の近くに暁が来ていた。
屋上から帰るとき暁は意識がなかったし、「大丈夫、任せて」と暁を担いでいった大星さんとも連絡先の交換をしそびれていたし、入院していたのを知ったのはこのときだ。
それまでは、分かってはいたし慣れてもいたけどスマホに話しかけても返事はないし、当然どこにも気配はないし、頭で理解出来ていても感覚としては『居なくなってしまった』感じで、俺はちょこちょこ落ち込んでいた。
本人を目の前にして『居なくなってない!』を実感して、滅茶苦茶嬉しいんだけどとりあえず投げかけられたその言葉に合った返事をしておこう。
一緒に来ている穏やかな笑顔の大星さんの横で、暁は目を見開いた驚愕の表情で俺達を見ているのだから。
「そんな幽霊を見るみたいな顔しなくたって……」
「……それはこちらの台詞じゃないのか? 君が僕を見てびっくりしたときの。……夢じゃなかったとはな……」
「夢? 僕達のことですか?」
「出来損ないの悪夢かと思ってね」
再会の台詞がそれかい。感動を演出しろとは言わないけど、もう少し素直になれないもんかな……会いに来たってことは、嫌じゃないってことだろうに。
口喧嘩を売られてるなら買うかと思いかけていたら、大星さんがニコッと暁に微笑んでから俺らを見た。
「『とても良い夢を見ていた』って言ってたよ」
「大星!!!」
顔を真っ赤にして口籠もりながら「あれは夢だと思っていたから」とか「寝起きの戯言で」とか言い訳をする暁は、年上なのになんだかとても子供らしく見えた。
