憑かれ告られ愛となれ、そして友となれ!

「さっきは、ごめん」
 気まずい空気が流れ続けて数時間、放課後になり俺の中の人は大介に頭を下げた。
 授業中も教室移動中も互いにどうしたら良いのかわからず気まずいままだったのだ。
「キミは、僕の友達……? なのに失礼なことを言ってしまって」
「そうだよお!!! 要らないとか言うなよな!!」
 大介は眉毛をハの字にして、さっきよりもずっと心配そうに俺のことを眺めている。
「でも、俺も嫌なことを言ったんだよな? ごめんな」
 本当に良いやつだ。友達ってのはこんなにも良いものなのに、要らないなんて。俺の中の人は真面目だけど、嫌なやつだと思う。
「いつもの燈李なら、友達なら即座になるし、たとえ同性でも、っつーか同性なら尚更興味本位で付き合い出したりしそうだなーって思っちゃってさ」
 大介、それは違うよ。
 7.5割くらいは合ってるけど、2.5割違う。
「そうなのか? 付き合っておいたほうがいいのかな」
 俺は友達にならなるし、恋人って状態とか、恋人がする行為自体には興味がある。
 けど、その興味を満たす必要はない。
 恋愛は要らない。
 誰か一人を好きになるのは、怖いことだから。