自室の机に、放課後の教室で並べたものと同じものを出す。あのとき急いで片付けたからノートの一部分はクシャクシャになっている。書いた五十音もアルファベットも問題なく読めるし良いんじゃないかな。
草木も眠る丑三つ時……はまだだけど、夜は幽霊の類の時間だと相場が決まってる。にしては子供の声、しないけど……寝たのか? いや、先週のこの時間、俺の中の人が予習復習をして静かなときにも声は聞こえていた。どこかへ行った……とは思えない。気配は、ある。
強く念じながら、気配に向かって話しかける。
「聞こえてるなら、見えてるなら……」
中の人が俺に語りかけていた言葉を思い出しながら。
「生きているなら、返事をしてくれ」
〈生きていない場合は、どうしたらいいわけ?〉
ノートの五十音もアルファベットも、水晶玉もペンデュラムもタロットカードも無意味だった。
その声はスマホから聞こえたのだから。
草木も眠る丑三つ時……はまだだけど、夜は幽霊の類の時間だと相場が決まってる。にしては子供の声、しないけど……寝たのか? いや、先週のこの時間、俺の中の人が予習復習をして静かなときにも声は聞こえていた。どこかへ行った……とは思えない。気配は、ある。
強く念じながら、気配に向かって話しかける。
「聞こえてるなら、見えてるなら……」
中の人が俺に語りかけていた言葉を思い出しながら。
「生きているなら、返事をしてくれ」
〈生きていない場合は、どうしたらいいわけ?〉
ノートの五十音もアルファベットも、水晶玉もペンデュラムもタロットカードも無意味だった。
その声はスマホから聞こえたのだから。
