荊棘―おどろ―

 五年が経った今も、その事実はどうしたって拭えない。紛れもない事実だ。

 いや、加害者という言葉さえ甘い。

 僕ら七人は、お互いをこう呼ぶべきだ。
 犯人だと。
 殺人犯だと。

 それほどのことを、僕たちは中学生の身でしでかしてしまった。

 かなみは死んだ。
 いや、殺されてしまった。

 僕たちが──殺してしまった。
 あの日、彼女の小さく、清らかな命を奪ったのは、他でもない僕たちだった。

 始まりは一本のビデオテープだった。
 あの夏の日、偶然見つけた未完成の作品に、僕たちは魅了された。
 そこから一本の映像を作り上げようとした。

 誰も、悪いことをしているなんて言わなかった。
 思いもしなかった。

 大人に断らなくても、大人の助けを借りなくても、きっとうまくやれる。
 僕たちは、そう思い込んでいた。

 そこまで子供じゃないと思っていた。
 大人でもないと思っていた。

 それでも──。

 僕たちの好奇心が、かなみを殺した。

 今でも鮮明に思い出せる。

 彼女の死に様。
 彼女の死に顔。
 そして、彼女の死に姿。

 中学最後の夏休み。
 それは僕ら映画部にとって、終わらない悪夢の始まりになったのだ。