二人の御子

BL

雨香/著
二人の御子
作品番号
1782066
最終更新
2026/05/15
総文字数
90,467
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
0
ある冬の夜、神社の境内の石椅子に、その少年は座っていた。

コートも着ずに、霜の中で。整った顔の、何を考えているか読めない暗い目の少年。

「寒くないですか」と声をかけたところから、何かが始まった。

——

日和神社の養嗣子・清澄は、神主の父と二人、山あいで暮らしている。境内の奥には、代々封印され続けている「何か」がある。父はそれを宥め、清澄もまた、いずれそれを引き継ぐ立場として、静かに育ってきた。

その日常に、コウが入ってきた。

滅ぼされた山間宗教の元「御子」。施設は壊滅し、支援家庭に引き取られ、清澄と同じ高校に通うことになった、同い年の少年。

「また来ていいか」とコウは訊いた。

「いいよ」と清澄は答えた。

それからの冬は、二人にとって、たぶんずっと、ひとつの夜が続いていた——卵焼きを焼く台所。雪の降る境内。布団の中で交わす「うん」のやりとり。

しかし、コウの夜は、神社で完結しなかった。

ある夜から、コウは姿を消すようになる。翌朝、清澄は、それに気づき始める。

あらすじ
日和神社の養嗣子・清澄の前に、ある冬の夜、境内の石椅子にいた一人の少年と出会った。コウと名乗ったその少年は、滅ぼされた山間宗教施設の元「御子」だった。神社に通うようになったコウは、夜になるとどこかへ姿を消す。翌朝には人が死ぬ。コウの中の「声」と、神社に封じられたものとの間で、二人は揺れる。

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