夜明けを知らないきみへ




「ん…」



目を開けると、見慣れない天井が目に入り慌てて起き上がる。



「どこ、ここ…?」



どのくらい眠っていたのかはわからないけど、外はまだぼんやりと薄暗く夜だということがわかった。


必要最低限なものしかなく生活感があまりない部屋を見渡しながら、誰かの家であることを理解する。


たしか路地裏で倒れて…その後誰かが助けてくれたのだろうか。


寝ていたベッドから下りて部屋から出ようとすると、ちょうど中に入ってきた人とぶつかりかけて咄嗟に支えられる。



「わ…っ、よかった、起きたんだ」



顔を上げると、サラサラの黒髪に優しそうな笑顔が特徴の、私と同い年くらいの男の子が立っていた。