夜明けを知らないきみへ

行くあてもなくただひたすらに走り続けて、走って走って走って、路地裏に入ったところでやっと立ち止まってその場に座り込む。


制服くらい着替えてくればよかったかなと、酸素不足でぼんやりとする頭で考えながら、初めて自分が涙を流していたことに気づく。


この世界に私の居場所なんてどこにもない。


もううんざりだ。


変わり映えのない憂鬱な毎日。最低最悪な親。イラつくことしかできない自分。


何もかもがもう嫌だった。


どこか遠く…嫌なものが何もなくて、こんな私でも受け入れてくれるようなそんな場所に行きたい。


こんな世界、もういたくない。



「う…っ」



立ち上がろうとするけど、走りすぎたせいか頭がズキっと痛み、そのまま地面に倒れる。


そして、段々と意識が遠のいていった。