夜明けを知らないきみへ

お父さんが投げてきたリモコンが私のすぐ横にあった壁にぶつかり、壊れて床に落ちた。



「ちょっと、やめて!自分の本当の子じゃないからって手上げるとか最悪。本当クズ以下」


「あ?おまえ、いい加減に…」


「…は?」



聞き間違いかと思って、もう一度確認するように恐る恐る口を開く。



「なに?本当の子じゃないって、どういうこと?」


「この人、隠し子がいるんだって。今でも定期的に会ってその子にお金渡してるんでしょ?自分の本当の子はその子だけだと思ってるんでしょ」


「おまえな…子どもの前でする話じゃないだろ」


「…え、ちょっとまって」



なに、それ。