夜明けを知らないきみへ

「ここが“ノクス”。現実で傷ついた人たちが一度立ち止まれるために作られた街」



隣で男の子がそう呟いた。


夜風に揺れる黒髪の向こうで、彼は街を見下ろしていた。


まるでずっと前から、一人でこの景色を見続けてきたみたいに。