夜明けを知らないきみへ

ミーンミンミンミンミン。


忙しなく鳴き続けるセミの声が、開いている窓から聞こえてくること数十分。


そろそろ我慢の限界を迎えようとしていた。


しかし窓を閉めようにも、私は窓際の席ではなく中途半端な真ん中の席であるため、わざわざ立ち上がって閉めに行かなくてはいけない。


それも面倒くさい。


他の人たちはうるさいセミの声をなんとかしようと思わないのか。


そう思って周りを見渡すと、昼食後の古文の授業ということもあり大半が熟睡していて、残りはこっそり漫画を読んでいたりスマホをいじっていたりと好き勝手に過ごしていた。


はあとため息をつきながら頬杖をつき、開いてすらいない教科書に視線を落とす。


憂鬱な毎日。何もかもがムカついて仕方ない、16歳の夏。


一体いつになったらこんな毎日が変わるのだろう。