そして快晴に恵まれた2日目。
恋愛リアリティーショーのメンバーは全員、青嵐島の呉服屋に立ち寄っていた。
「わ~!めっちゃ雰囲気良いー!」
温かみのある照明に照らされたナチュラルな雰囲気の呉服屋は、壁に着物や浴衣がかかって、ガラスの台には簪や帯飾りが照明の光を反射して艶やかな光沢を称えている。
「サイズは調整出来ますので、気に入った浴衣があったらおっしゃって下さいね」
和装姿の店主が朗らかな笑みを浮かべる。美帆と侑里はそれにキラキラと目を輝かせた。
2日目のメインは夕方から開催される花火大会だ。
花火大会に参加する為に、千早達は浴衣のレンタルとヘアセットの出来る呉服屋に来ていた。
(いや、本気過ぎだろこの企画……)
町興しを兼ねているとはいえ全面協力が過ぎる。並々ならぬ執念の様なものを感じ、千早は昨日とは違った意味で背筋が寒くなった。
「タダでレンタル出来るなんてさ!凄い太っ腹じゃん!」
「小物も充実してるね~。アタシ、普通に自分のお小遣いで買っちゃおうかな?」
「オソロとかしちゃう~?侑里」
「良いね!」
「ひかるも一緒の付けよーよ!」
「あ、うちは浴衣着ぃひんから。2人でお揃いしてな」
ひかるがやんわりと断り、美帆がそれに目を丸くした。
「ええ!?なんで!?アンタお祭りも行かないの?」
「祭りは行くけど……うちは私服でええよ」
「遠慮しないでよ。アタシもひかると同じの付けたいし」
「……そんなんええよ。だって僕……」
「え?」
「あ、ごめん。なんでもあらへん。うちはええから、2人で楽しんでな」
ひかるが誤魔化す様に手を振り、そそくさ店の端の方に進んで行った。
ピンク色の浴衣の前で、ひかるが美帆達から距離を置くように背を向けた。
(……そういえば、うちの高校の生徒も多いな)
千早はふと、店内に青嵐高校の制服姿の生徒がまばらにいる事に気づく。やはり考えていることが近いのか、浴衣のレンタルコーナーを見ている生徒が多い。同じ学校の人間が多いのがなんだか居たたまれなくて、千早は学生達から目を逸らした。
「おーーーい!これめっちゃ動きやすいぞー!!」
ジャッと試着室から出て来た大我はモノクロの甚平を身に纏っていた。大我の眩しいくらい彩度の高い金髪にはモノクロの色合いと丈の短い甚平が良く似合っている。
「へえ、良いじゃん大我。似合ってるよ」
「涼星何色にする?お前なんか洒落た着こなししそうだな!」
「どうだろうね~?あ、コレとか良いかも」
涼星は深いカーキ色に染まった浴衣を手に取る。
その色は確かに、涼星の亜麻色の髪と瞳に似合いそうだ。横目で眺めていると、大我が端に居るひかるの元に足早に向かって行った。
「ひかるちゃん!ど、どうだ?俺……?」
「よう似合っとるよ、大我くん」
「マジ!?サンキュー!」
和やかに話す2人は一見すれば仲のいい高校生カップルにしか見えない。美帆と侑里も、浴衣や簪を見ながら楽しそうに選んでいる。
正直平和すぎて、昨日のあれが夢だったんじゃないかと疑ってしまう。
浴衣を持って試着室に入ろうとする涼星がくるりと振り返る。
「千早はどれにする?」
「別に、どれでも良い」
「……はあ。千早、ちょっと来て」
「ん?……っ、おい!?」
涼星が千早の手をグイッと引っ張って、試着室に引っ張り込まれた。涼星がカーテンを閉めるわずかな隙間から、こっちを見た美帆のぎょっとした顔が見えた。
「あいつらヤバッ」
「わ~お、大胆だねえ」
美帆と侑里の会話が聞こえたような気がしたが、千早は気のせいだと思い込んだ。
男2人で使うには狭い試着室で涼星が千早を壁側に向ける。
そのまま千早の耳元にとん、と手を付けらた姿勢はまるで壁ドンされている様だ。
「な、なんだよ」
「千早さあ、もうちょっと肩の力抜けば?」
確かに昨日は色々な事がな事があった。朝急に不安になってニュース番組やSNSで事件の話が無いか検索したりもしてしまった。結果として、何の報道も無く平和だったわけだが。
一夜明けても心のどこかに細い針を刺された様な、一抹の不安がずっと付き纏い続けている。このままではいけないと、本能が告げているようで。
「何か不安な事があるなら、今聞くけど」
でも、涼星の隣はなぜか安心出来る。やり方はやや誤解を招くが、今だって千早が話しやすいだろうからこうして2人っきりになってくれた。
それに気づいた瞬間、千早は涼星のシャツの裾を控えめに掴んでいた。
「……なあ、涼星」
「ん?」
「お前はどこにも行くなよ。……ずっと、俺の傍に居ろ」
ぎこちなく顔を上げて、不安そうに涼星を見上げる。
軽く目を見開いた涼星は、顔を伏せてふっと微笑んだ。そして、からかう様な笑みを浮かべた。
「あははっ、何それ?フライング告白?」
「へっ?」
不意に試着室のカーテン越しに撮影スタッフの気配を察した。試着にしては長い事2人で試着室に籠っているから、ナニカを嗅ぎつけたスタッフがカーテンの前に寄って来たのだ。
それを理解した瞬間、バッと涼星の裾を掴んでいた手を勢い良く放した。
「バッ、ちがっ……!」
「え~~、俺どーしよっかなあ~~」
フライングってあんまり良くないんじゃない?とおどける涼星にボッと顔が赤く染まる。
「違う!そんなつもりじゃ……っ」
言い募ろうとした千早の唇に、涼星は人差し指をぴと、と押し当てて至近距離で微笑んだ。
亜麻色の髪が、千早の頬をくすぐる。
「じゃあ俺の返事は……今日の花火大会でね」
「っ……!」
「お前の事誘うからさ、ちゃんと俺とぺアになってね?千早」
「……わ、かった」
指が当たったままの唇を微かに蠢かせる。少し、涼星の指を湿られてしまった。
涼星がすっと手を放し、浴衣を抱えてゆっくりとシャツの第1ボタンを外した。
「じゃあ、俺本当に着替えるけど……覗いてく?」
「……ッ!?かっ、勝手に着替えてろ!!」
水着姿も見たのにこんなんで恥ずかしいの?とからかう涼星を無視して、千早は足早に試着室を出て、力強くカーテンを引っ張って閉じた。
「……ったく、調子狂う」
不謹慎なのかも知れない。でも、あの涼星の明るさに心のささくれが減っていくのも事実だ。
「あ」
「ん?」
引き攣った声に振り返った。カメラがあるかと思ったその場所には、青嵐高校の制服を着た茶髪の男子生徒が立っていた。ブルブルと震える指で千早を指さし、その顔色はみるみる青ざめていく。
「あ、おま、なんで……!?」
「な、なんだ?俺に何か用か?」
「ちが、わ、悪かった……っ!」
男子生徒が両手で顔を覆う。艶の無い茶髪は荒れていて、目は落ち窪んで濃い隈が浮かんでいる。どう見ても、正常な状態じゃない。
「お前、大丈夫か……?」
「俺あの時ほんと、そんなつもりじゃなくてぇ……!ご、ごめん!!」
呂律の回らない舌でそう告げると、男子生徒は逃げ帰るように立ち去ってしまった。
「あ、おい……」
(……誰だ?あいつは)
青嵐高校の制服を着ているから同じ学校に通う生徒のはずなのに、その顔に覚えがない。すれ違った記憶も無い。思い出そうとした瞬間、頭の奥がズキッと痛んだ。
「ッ……!?」
『俺の代わりに青春を謳歌してくれよ……”千早”』
(なんで今……こんな言葉を思い出す?)
記憶の中の自分に似た声。
自分に恐怖を覚える男子生徒。
分からない、思い出せない。それなのに、この胃の奥の物がせり上がってくるような焦燥感は何だ。
(俺は何か……大事な事を、忘れているんじゃないか?)
「千早?」
「ッ!?」
涼星の声にハッとする。
振り返ると、カーキ色の浴衣に身を包んだ涼星が試着室のカーテンを開けて立っていた。
水色のシャツ姿とは打って変わった和装姿は涼し気で、安心感から胃の奥からせり上げてきそうな異物感が薄れる。
「どうしたの?」
「あ、いや……同じ高校の、生徒が居たんだ」
「何、苦手な奴だったとか?」
「そんな事……無い」
「なら良いけど……。そろそろ千早も浴衣決めれば?ああ、着方が分からないなら着せてあげようか?」
「じ、自分で着られるっ!」
茶目っ気を出してからかってくる涼星から視線を逸らすと、浴衣姿の涼星を見た店主が笑顔で話しかけてきた。
「あらまあ良くお似合いですよ!帯が太めですから、簪など挿してもオシャレですよ」
「ありがとうございます。じゃあ、いくつか見せて貰っても?」
「はい。是非~。お客さんも、良ければ一緒に見ていってくださいね」
「は、はい」
店主に促されるまま店内に案内される。
涼星の傍で浴衣を選びながらも、千早の頭はさっきの男やドッペルゲンガーの話でいっぱいだった。
何か嫌な方向に舵を切り続けているような気がする。でも、それを止める術が分からない。
外は快晴の光が降り注いでいる。その太陽が薄暗い雲に覆われて少しだけ光を翳らせた。
祭の時間は、3時間後に迫っていた。
To Be Continued……
恋愛リアリティーショーのメンバーは全員、青嵐島の呉服屋に立ち寄っていた。
「わ~!めっちゃ雰囲気良いー!」
温かみのある照明に照らされたナチュラルな雰囲気の呉服屋は、壁に着物や浴衣がかかって、ガラスの台には簪や帯飾りが照明の光を反射して艶やかな光沢を称えている。
「サイズは調整出来ますので、気に入った浴衣があったらおっしゃって下さいね」
和装姿の店主が朗らかな笑みを浮かべる。美帆と侑里はそれにキラキラと目を輝かせた。
2日目のメインは夕方から開催される花火大会だ。
花火大会に参加する為に、千早達は浴衣のレンタルとヘアセットの出来る呉服屋に来ていた。
(いや、本気過ぎだろこの企画……)
町興しを兼ねているとはいえ全面協力が過ぎる。並々ならぬ執念の様なものを感じ、千早は昨日とは違った意味で背筋が寒くなった。
「タダでレンタル出来るなんてさ!凄い太っ腹じゃん!」
「小物も充実してるね~。アタシ、普通に自分のお小遣いで買っちゃおうかな?」
「オソロとかしちゃう~?侑里」
「良いね!」
「ひかるも一緒の付けよーよ!」
「あ、うちは浴衣着ぃひんから。2人でお揃いしてな」
ひかるがやんわりと断り、美帆がそれに目を丸くした。
「ええ!?なんで!?アンタお祭りも行かないの?」
「祭りは行くけど……うちは私服でええよ」
「遠慮しないでよ。アタシもひかると同じの付けたいし」
「……そんなんええよ。だって僕……」
「え?」
「あ、ごめん。なんでもあらへん。うちはええから、2人で楽しんでな」
ひかるが誤魔化す様に手を振り、そそくさ店の端の方に進んで行った。
ピンク色の浴衣の前で、ひかるが美帆達から距離を置くように背を向けた。
(……そういえば、うちの高校の生徒も多いな)
千早はふと、店内に青嵐高校の制服姿の生徒がまばらにいる事に気づく。やはり考えていることが近いのか、浴衣のレンタルコーナーを見ている生徒が多い。同じ学校の人間が多いのがなんだか居たたまれなくて、千早は学生達から目を逸らした。
「おーーーい!これめっちゃ動きやすいぞー!!」
ジャッと試着室から出て来た大我はモノクロの甚平を身に纏っていた。大我の眩しいくらい彩度の高い金髪にはモノクロの色合いと丈の短い甚平が良く似合っている。
「へえ、良いじゃん大我。似合ってるよ」
「涼星何色にする?お前なんか洒落た着こなししそうだな!」
「どうだろうね~?あ、コレとか良いかも」
涼星は深いカーキ色に染まった浴衣を手に取る。
その色は確かに、涼星の亜麻色の髪と瞳に似合いそうだ。横目で眺めていると、大我が端に居るひかるの元に足早に向かって行った。
「ひかるちゃん!ど、どうだ?俺……?」
「よう似合っとるよ、大我くん」
「マジ!?サンキュー!」
和やかに話す2人は一見すれば仲のいい高校生カップルにしか見えない。美帆と侑里も、浴衣や簪を見ながら楽しそうに選んでいる。
正直平和すぎて、昨日のあれが夢だったんじゃないかと疑ってしまう。
浴衣を持って試着室に入ろうとする涼星がくるりと振り返る。
「千早はどれにする?」
「別に、どれでも良い」
「……はあ。千早、ちょっと来て」
「ん?……っ、おい!?」
涼星が千早の手をグイッと引っ張って、試着室に引っ張り込まれた。涼星がカーテンを閉めるわずかな隙間から、こっちを見た美帆のぎょっとした顔が見えた。
「あいつらヤバッ」
「わ~お、大胆だねえ」
美帆と侑里の会話が聞こえたような気がしたが、千早は気のせいだと思い込んだ。
男2人で使うには狭い試着室で涼星が千早を壁側に向ける。
そのまま千早の耳元にとん、と手を付けらた姿勢はまるで壁ドンされている様だ。
「な、なんだよ」
「千早さあ、もうちょっと肩の力抜けば?」
確かに昨日は色々な事がな事があった。朝急に不安になってニュース番組やSNSで事件の話が無いか検索したりもしてしまった。結果として、何の報道も無く平和だったわけだが。
一夜明けても心のどこかに細い針を刺された様な、一抹の不安がずっと付き纏い続けている。このままではいけないと、本能が告げているようで。
「何か不安な事があるなら、今聞くけど」
でも、涼星の隣はなぜか安心出来る。やり方はやや誤解を招くが、今だって千早が話しやすいだろうからこうして2人っきりになってくれた。
それに気づいた瞬間、千早は涼星のシャツの裾を控えめに掴んでいた。
「……なあ、涼星」
「ん?」
「お前はどこにも行くなよ。……ずっと、俺の傍に居ろ」
ぎこちなく顔を上げて、不安そうに涼星を見上げる。
軽く目を見開いた涼星は、顔を伏せてふっと微笑んだ。そして、からかう様な笑みを浮かべた。
「あははっ、何それ?フライング告白?」
「へっ?」
不意に試着室のカーテン越しに撮影スタッフの気配を察した。試着にしては長い事2人で試着室に籠っているから、ナニカを嗅ぎつけたスタッフがカーテンの前に寄って来たのだ。
それを理解した瞬間、バッと涼星の裾を掴んでいた手を勢い良く放した。
「バッ、ちがっ……!」
「え~~、俺どーしよっかなあ~~」
フライングってあんまり良くないんじゃない?とおどける涼星にボッと顔が赤く染まる。
「違う!そんなつもりじゃ……っ」
言い募ろうとした千早の唇に、涼星は人差し指をぴと、と押し当てて至近距離で微笑んだ。
亜麻色の髪が、千早の頬をくすぐる。
「じゃあ俺の返事は……今日の花火大会でね」
「っ……!」
「お前の事誘うからさ、ちゃんと俺とぺアになってね?千早」
「……わ、かった」
指が当たったままの唇を微かに蠢かせる。少し、涼星の指を湿られてしまった。
涼星がすっと手を放し、浴衣を抱えてゆっくりとシャツの第1ボタンを外した。
「じゃあ、俺本当に着替えるけど……覗いてく?」
「……ッ!?かっ、勝手に着替えてろ!!」
水着姿も見たのにこんなんで恥ずかしいの?とからかう涼星を無視して、千早は足早に試着室を出て、力強くカーテンを引っ張って閉じた。
「……ったく、調子狂う」
不謹慎なのかも知れない。でも、あの涼星の明るさに心のささくれが減っていくのも事実だ。
「あ」
「ん?」
引き攣った声に振り返った。カメラがあるかと思ったその場所には、青嵐高校の制服を着た茶髪の男子生徒が立っていた。ブルブルと震える指で千早を指さし、その顔色はみるみる青ざめていく。
「あ、おま、なんで……!?」
「な、なんだ?俺に何か用か?」
「ちが、わ、悪かった……っ!」
男子生徒が両手で顔を覆う。艶の無い茶髪は荒れていて、目は落ち窪んで濃い隈が浮かんでいる。どう見ても、正常な状態じゃない。
「お前、大丈夫か……?」
「俺あの時ほんと、そんなつもりじゃなくてぇ……!ご、ごめん!!」
呂律の回らない舌でそう告げると、男子生徒は逃げ帰るように立ち去ってしまった。
「あ、おい……」
(……誰だ?あいつは)
青嵐高校の制服を着ているから同じ学校に通う生徒のはずなのに、その顔に覚えがない。すれ違った記憶も無い。思い出そうとした瞬間、頭の奥がズキッと痛んだ。
「ッ……!?」
『俺の代わりに青春を謳歌してくれよ……”千早”』
(なんで今……こんな言葉を思い出す?)
記憶の中の自分に似た声。
自分に恐怖を覚える男子生徒。
分からない、思い出せない。それなのに、この胃の奥の物がせり上がってくるような焦燥感は何だ。
(俺は何か……大事な事を、忘れているんじゃないか?)
「千早?」
「ッ!?」
涼星の声にハッとする。
振り返ると、カーキ色の浴衣に身を包んだ涼星が試着室のカーテンを開けて立っていた。
水色のシャツ姿とは打って変わった和装姿は涼し気で、安心感から胃の奥からせり上げてきそうな異物感が薄れる。
「どうしたの?」
「あ、いや……同じ高校の、生徒が居たんだ」
「何、苦手な奴だったとか?」
「そんな事……無い」
「なら良いけど……。そろそろ千早も浴衣決めれば?ああ、着方が分からないなら着せてあげようか?」
「じ、自分で着られるっ!」
茶目っ気を出してからかってくる涼星から視線を逸らすと、浴衣姿の涼星を見た店主が笑顔で話しかけてきた。
「あらまあ良くお似合いですよ!帯が太めですから、簪など挿してもオシャレですよ」
「ありがとうございます。じゃあ、いくつか見せて貰っても?」
「はい。是非~。お客さんも、良ければ一緒に見ていってくださいね」
「は、はい」
店主に促されるまま店内に案内される。
涼星の傍で浴衣を選びながらも、千早の頭はさっきの男やドッペルゲンガーの話でいっぱいだった。
何か嫌な方向に舵を切り続けているような気がする。でも、それを止める術が分からない。
外は快晴の光が降り注いでいる。その太陽が薄暗い雲に覆われて少しだけ光を翳らせた。
祭の時間は、3時間後に迫っていた。
To Be Continued……



