生贄にされた花嫁は不老不死の妖狐に愛される

 少し経ち風が止むと同時に御影は彩から離れた。
 ぬくもりが消え、彩は少し寂しいような心細いような不思議な気持ちになった。
(何考えてるの、私...)
「やっと止んだか...ウァッ!!」
 御影が突然胸を押さえ苦しみだした。
「御影さま!!!」
 使用人が駆け寄り御影の着物をはだけさせると、心臓の真上に赤色の文様が深く刻まれていた。
「これはっ!!」
 使用人と部下たちが驚いたような目で彩を見る。
「あなたはもしかして...!鎖骨にっ」
 彩は自分の鎖骨あたりを見た。
「えっなにこれ!!」
 そこには黒色の文様が深く刻まれていた。