生贄にされた花嫁は不老不死の妖狐に愛される

「彩!!!」
 物置き部屋が勢いよく開いたと同時に、御影が入ってきた。
「旦那さま!!」
 御影は彩を見るなり、血相を変え、
「貴様ら!ただで済むと思うなよ!」
 青ざめる家族を例外に、風雅は笑っていた。
「ようやく直接戦えますね」
「お前に当主としての誇りはないのか!!」
「誇り?あなたに勝つことが一番の誇りになる」
 風雅が能力を使う。風邪を操れるみたいだ。
 御影がそれを白い炎で防いだ。
 彩は御影が能力を使うのを初めて見た。
 風雅は御影の攻撃を防ぎきれなかったようだ。
「ぐぅっ!これが花嫁の力!」
 風雅が彩を見た。攻撃の方向を彩に変えた。
 鋭い風が彩に向かう。
「彩!!」
 御影がとっさに彩をかばった。
 風が御影の体に突き刺さる。
「旦那さま!!」
 血が止まらない
「彩...愛してる」
「旦那さま!!!」
「伏見御影が死ぬ、つまり花嫁であるあなたも...残念だが仕方ない
 伏見御影が死んだだけ良しとしよう」
 そういって風雅は去った。
「嘘、御影さままで死ぬなんて!」
 麗奈が叫ぶ。
 彩の意識も遠のいていく
 そのまま二人は息絶える_はずだった。
 突然二人の体の紋様光り、二人を照らした。
 光が消えた瞬間、御影の傷は治っており、二人の鼓動は元気に動いていた。