生贄にされた花嫁は不老不死の妖狐に愛される

 仕事をしていると、文江が必死の形相で走ってきた。
「文江、どうした⁉」
「坊ちゃま、彩さまがご家族にさらわれてしまいました!」
「なんだと⁉すぐ帰るぞ!!」
 車を運転させながら、家まで戻った。
 門の前、何か能力の残骸のにおい。
「これは...烏天狗の能力だ」
(この威力は、当主か?)
「文江、家のことは頼んだ」
「坊ちゃまは?」
「彩を助けに行く」
「絶対に彩さまと二人で帰ってきてくださいね!」
 文江の言葉にうなずき、吉柳家まで向かう。
_今日は早く帰ってきてくださいね_
(彩、俺に何を伝えようとしていたんだ...)
「彩、待っていてくれ、必ず助ける」