「水見ー、昼どうする?購買行くけど行く?」
「ああ…俺は大丈夫、ありがとう」
昼休みになるとこうして友達に購買に誘われることもあるけど、基本的に「少食だから」という理由で通している。誰かと昼食を食べることはなく、基本一人で人の少ない中庭や屋上へ行く。食べられないことについては、心配をかけるだけだし気を遣わせてしまうから、友達にも先生にも話していない。
それでも一人で抱えるには無理なところまで来ているのかも。分かってはいるけど相談なんて誰にもできない。それに食べなきゃと思えぼ思うほど、食べ物を口にするのが億劫だ。
今日の昼も、誰もいない屋上にやって来た。そして買っておいたパウチ型のエナジーゼリーを勢いよく吸い込む。午後も部活があるから少しでも何か食べようと、ゼリーと共に購入した柔らかいミルクパンを1つ口に入れてみた。
「…っ!う、げほっ、」
消化にいいと書いてあったから買ってみたが、やはりダメだ。一気に気持ち悪さが襲いかかり、少し袋に吐き出してしまった。それでも何とか少しは飲み込んだが、食べるだけで息切れがして冷や汗が吹き出てくる。
俺のことを「爽やかな好青年」とか「明るい優等生」とか勝手な印象をつけている周りの人達がこんな姿を見たら、びっくりするだろうな。
「はは…、何してんだ俺」

