「──姉さんさ、成瀬さんのことをどう思ってるの?」
「えっ、成瀬先輩?」
――この会話は……晴人と彩乃。
いつの間にか画面が切り替わり、見たことのある場所で晴人がコーヒーを飲んでいた。
くたびれたローソファーと、食卓代わりのガラステーブル。
ここは……俺と彩乃のマンションだ。
「成瀬さん、俺や母さんの誕生日にもプレゼントを贈ってくれたよ。 母さんには籠に入った花のアレンジメント、俺にはC社のカメラ」
――C社のカメラか……。成瀬先輩は昔からC社派だったんだよな。 高校時代はEOSシリーズを愛用してたしな。
……って、どうして成瀬先輩が彩乃の家族にプレゼントを贈ってるんだよ!
「カメラって……そんな高級品をどうして受け取るのよ! そんなの返しなさいよ! あなた一体どっちの味方なの?!」
「宅急便で送ってきたやつをわざわざ送り返せるかよ。俺は中立っていうか……そりゃあ雄大が好きだし、姉ちゃん達を応援してるよ。 だけど、これだけ誠意を見せられたらさ、姉ちゃんのためには成瀬さんとくっつくのがしあわせなのかな……とか考えちゃうんだよ。仕方ないだろ」
「私のしあわせなんて、雄大に決まってるじゃない。そんなの他人が決めることじゃないわ」
「でもさ、姉ちゃん二十八歳だし、見合い話もことごとく断っちゃうしで、母さんが心配するのも仕方ないと思うよ」
「約束までまだ一年ある……あと一年で雄大は帰ってくるもの」
――彩乃……。
目頭が熱くなる。胸が痛い、苦しい。
俺だって……俺だっておまえを想っていたよ。
沈む夕陽を見つめながら、エメラルド色の海を眺めながら。
シャッターを切るたびにおまえのことを考えて、彩乃に会いに行ける日を夢見て……。
パシャッ!
軽めのシャッター音。C社のカメラだな。
成瀬先輩は昔からC社派で……。
「えっ、成瀬先輩?」
――この会話は……晴人と彩乃。
いつの間にか画面が切り替わり、見たことのある場所で晴人がコーヒーを飲んでいた。
くたびれたローソファーと、食卓代わりのガラステーブル。
ここは……俺と彩乃のマンションだ。
「成瀬さん、俺や母さんの誕生日にもプレゼントを贈ってくれたよ。 母さんには籠に入った花のアレンジメント、俺にはC社のカメラ」
――C社のカメラか……。成瀬先輩は昔からC社派だったんだよな。 高校時代はEOSシリーズを愛用してたしな。
……って、どうして成瀬先輩が彩乃の家族にプレゼントを贈ってるんだよ!
「カメラって……そんな高級品をどうして受け取るのよ! そんなの返しなさいよ! あなた一体どっちの味方なの?!」
「宅急便で送ってきたやつをわざわざ送り返せるかよ。俺は中立っていうか……そりゃあ雄大が好きだし、姉ちゃん達を応援してるよ。 だけど、これだけ誠意を見せられたらさ、姉ちゃんのためには成瀬さんとくっつくのがしあわせなのかな……とか考えちゃうんだよ。仕方ないだろ」
「私のしあわせなんて、雄大に決まってるじゃない。そんなの他人が決めることじゃないわ」
「でもさ、姉ちゃん二十八歳だし、見合い話もことごとく断っちゃうしで、母さんが心配するのも仕方ないと思うよ」
「約束までまだ一年ある……あと一年で雄大は帰ってくるもの」
――彩乃……。
目頭が熱くなる。胸が痛い、苦しい。
俺だって……俺だっておまえを想っていたよ。
沈む夕陽を見つめながら、エメラルド色の海を眺めながら。
シャッターを切るたびにおまえのことを考えて、彩乃に会いに行ける日を夢見て……。
パシャッ!
軽めのシャッター音。C社のカメラだな。
成瀬先輩は昔からC社派で……。
