波打ち際のチョコレート

また、世界の反対側へ

一緒にいられた一ヶ月は、瞬く間に終わった。
またあの街に戻る。また、世界の反対側にいる生活が始まる。
一緒だと、あんなにすぐに眠れたのに。
彼の体温を感じ、呼吸を聴きながら、何度でも深い眠りに落ちられたのに。
一人になると、心が彷徨って、なかなか寝付けない。
あなたのそばにいて、毎日直接「おはよう」と「おやすみ」を言いたい。


再びあの街へ

再びあの街へ戻る。
そこには、君との思い出がそこら中に散らばっていた。どこへ行っても彼の影がついて回る。
私がそう言うと、彼は「それは僕と君が一緒にいた証だよ」と言った。
今年は彼がそばにいない——その事実に、ひどく落ち込んだ。
でも今は、私たちのために、この一年でしっかり成長しようという力に満ちている。
二人で一生歩いていくなら、いつも歩幅が合うわけじゃない。
一人が速い時も、一人が遅い時もある。
結局は、私が立ち止まって君を待つ意志があるか、
君が立ち止まって私を待ってくれる意志があるか。それだけだ。
この一年で成長して、君に追いつくんだ。
彼の横にいるのにふさわしい人になるために。
思慮深くて、深く考えられて、思いやりがあって、心が強くて、忍耐強くて、
そして彼の言葉で、きちんとコミュニケーションができる人になる。
そんな風に成長しながら、彼ももっと勇気を出してくれるように、彼を待つ。


この一年の目標

この一年、私は必死に成長する。過去の自分を超えて。
そして、あなたにもっと愛されるように。
私はこの一年の成長も、あなたも、両方とも掴む。逃がさない。
私はあなたの心の灯りになって、あなたを照らしたい。
そしてあなたは、あなたの理性で私に応え、もっと私を輝かせてくれる。
やりたいことは全部やる。聞きたいことは全部聞く。
伝えたい気持ちは全部伝える。
次に会うのがいつかわからないから、私はすべてをやり遂げる。
どんなに疲れていても、どんなに眠くても、あなたの顔を見て話したい。
少しでもあなたと話せば、積もった疲れは一瞬で消える。
周りから見れば、私たちはとっくにカップルだ。
だから言いたい。「これからも、よろしく」
お互いをもっと知り、絆を深め、助け合い、安心し合い、ずっと歩いていこう。
あなたは「ただ付き合いたいだけの男」じゃない。
「一緒にいて楽しいだけでいい人」でもない。
一緒に成長したい人だ。


現実という名の海

私と彼の相性は、疑わない。
私だから彼にあげられるものは、たくさんあると思う。
でも、問題は、国が違うってこと。
私はそれでも、話し合って一歩ずつ進んでいけると思う。
でも、彼に会って、彼の家族に会って——
彼の両親の考え方や、彼がまだ私の国の言葉を十分に話せないことなど、
国が違うからこそ、他のカップルよりも、より多くのプレッシャーがのしかかる。
私は自分でそうと決めたら、その道に進んでいけるから大丈夫だと思う。
でも彼は、プレッシャーに弱い。
自分のやりたいことがあっても、家族に何か言われたら、それに従う人だ。
私だから、あげられるものがたくさんあっても、
私だからかけてしまうプレッシャーも多くて、
もし私じゃなかったら、彼はもっと楽な生活ができたんじゃないか。
そんなふうに考えて、私はわからなくなってしまう。
それは今だけの感情なのかな、とも思う。
それとも、これからも続いていくのだろうか。
結婚、子供、教育、仕事……
そうした人生のそれぞれの節目で、他の人と一緒にいるよりも、
より大きなプレッシャーを彼にかけてしまうのだろうか。
そう考えて、私はずっと躊躇している。


私の理想 — 二人の幸せ

私の理想は、「私があなたを幸せにする」とか「私たちは合ってると思う」じゃない。
私の理想は私たちが互いに「合ってる」と思い、「一緒にいた方が幸せだ」と、二人とも心から思うこと。
二人がそう思わなきゃ、意味がない。
奇跡のようなことだけど。
でも、もし手放したら、私はきっと後悔する。
だから私は努力する。あなたを離さない、あなたにも私を離させない。
「私はあなたを離さない、あなたも私を離さないで」
この数年、私はあなたを知り、ますますあなたを理解するようになった。
過去のあなた、今のあなた、そしてこれからのあなた——
まるごとのあなたを、抱きしめたい。
でも私の心には、いつも一種の壁がある。
彼が何を考えているか、何をしたか知りたいのに、訊くのにすごく時間がかかる。
あなたはそんなに大事で、私の心の一番特別な場所に収まったから、
かえって、大事すぎて臆病になってしまう。
でも、そうやって隠せば隠すほど、お互いを傷つける。
あなたを失いたくない。
心を開かなければ、ずっと一緒には歩いていけない。


同じ時代を、同じ場所で

君はなぜか、私が「今すぐそばにいてほしい」と思う一つ一つの瞬間に、
まるで魔法のように現れて、本当に私を大切にしてくれる。
でも、いつも想像させちゃうと、こっちが疲れちゃうから。ちゃんと伝えられるように。
もし冬眠できたら、もし別の時代に生きられたら、そうしてみようと思ったこともあった。
もし他の国に行けるなら、行ってみたいと思ったこともある。
でも今、私はこんなに今この瞬間を、一生を共にしたい人がいて、
彼と同じ時代に生きたいと願っている。


二番目に好きな人

「二番目に好きな人と結婚しろ」と誰かが言う。
これは、ただ愛されたいだけの人が言う理屈だと思う。
相思相愛でも、いつまでも同じ熱量を保つのは難しい。
そのバランスが崩れたとき、自分の心を潤い続けさせて、愛し続けられるか、
目の前の愛に気づけるか、それとも愛されてないと感じて寂しくなるか。
今の私は、ただ愛し続けられる人になりたい。


住むところ

儒教:仁、義、礼、智、信。忠、孝、誠。
そんな文化は、期待とレッテルを作り、お互いの本当の姿を見えにくくする。
でも私たちは普通の人で、歴史に名を残すわけじゃない。
多分、自分の国にいた頃、私はすでにそうした文化や習慣を内面化していた。
でも海外で生活したことで、違う価値観と世界観を得た。
習慣、環境、そばにいる人——それらが人の価値観を形作る。
私はこの街で挑戦できる。だから私は、もう一度この街に戻ってきた。
でも、あなたと一緒なら、私の国に住んでもいいと思う。
私の国を選ぶのは、「私たち」の未来のため。
以前は、私たちが一緒になれるとも、あなたがどれだけ本気かも信じられなかった。
あの時の選択は、私のため、あなたのためで、「私たち」を含んでいなかった。
もし一緒に私の国に住むなら。「私たち」を意識し始める。
この街に来たのは、私自身の「この街に住む」夢のため。巨額の費用をかけて、来た。
私の迷いを見て、彼は言った。「学業が終わったら、もし望むなら、この街で働き続けてもいいと」
なんて難しい選択だろう。
「あなたは私を信じている?」
もし本気でそうしようと思ったら、私はそうできると思う。
私はあなたを愛しながら、世界の反対にいる日々を過ごせると思う。
でも、私はまだあなたを完全には信じられない。
あなたが私を好きなのは、私が思っているより本当のような気がする……
それでも、あなたの意志の強さを、完全に信じられなくて。
これまで遠距離が嫌だと言っていたのも君だから。
今までたまたま誰もいなかっただけで、もしたまたま誰かいい人が目の前に現れてしまったら、そっちに流れてしまうんじゃないかという不安が、拭えきれない。
教えてよ、私が「the one」かどうかって。
私にとって、あなたは絶対に「the one」だ。
でも、私はあなたにとって「the one」なの?
この躊躇いは、ずっと消えなかった。


就活

だから、私の国での就活を始めた。
私の国の就活制度は少し特殊で、新卒生が優遇される。
そして、就活は卒業の1年前から始まる。
だからもう今すぐに就活して、オンラインで進めないといけない。
オンラインで就活して、話を聞いてくれる会社が1社見つかった。
でも、そこは海外とのやりとりが多くて、数週間とか出張に行かないといけないこともあるらしい。
それを彼に聞いたら、彼はこう言った。
彼が私の国に来たときに、右も左もわからない状態で、私が数週間も家を開けたら嫌だ、と。
それもそうだと納得して、私はその仕事を断った。
先が見えない就活も、自分のやりたいことと、彼とのバランスと、生活のバランスを考えながら、手探りで進む就活は、先の見えない不安から、少しずつ私の心を痛めていった。
面接で、「リーダーの経験はありますか」「グループワークの経験は」とか。
自分の苦手な分野を聞かれるたびに、「そんなのないよ」って思って、その経験がない人はいらないと言われているように感じて、心が毎回重くなる。
それでも、彼と住む未来のためにと自分に言い聞かせ、私の国での就活を続けていた。
彼も一緒に生活したいと言ってくれて、そして「私の国の言葉を学んで私の国に行く」と、
勉強を始めてくれた。
重みのない言葉
でもあなたが描く生活では、国はいつも私より先に来る気がして。
一時の感情に突き動かされたような言葉は、現実の重みを伴っていない。
彼の元カノは、だんだんまだ好きかわからなくなって、別れたと言う。
でも私は、あなたが好き。好きだからこそ、苦しい。
それでも彼の真意を受け取って、国での私たちの理想の生活を送れるように就活を続ける。
このまま好きでいられるか、愛し続けられるか、わからない。
次は、私も「まだ好きかわからない」なんて風になるんじゃないかって、少し怖い。
傷つきたくない、もうバカみたいになりたくない。
ただ楽しいだけの恋愛には、満足できないほど大人になった。
ロマンスに現実が伴ったストーリーが欲しい。
私は宙ぶらりんで、地に足がついていない。
私がすべてを捧げたら、最後に何か残るかな?
「まだ好きかわからない」と言ったあの元カノの気持ちが、少しわかった気がする。
好きなのに、将来の不安に「好き」が押しつぶされていく。


それなのに

それなのに、そんな時に、君は勝手に君の国に留まることを決めてしまった。
計画が変わってごめん、って言われた。
「1年後」って言ったのは彼なのに。
私はもっと二人ともの環境が整うまで待てたけど、
君が遠距離はしんどいから一緒のところに住みたいと言って、私の国にくると言ったんじゃないか。
でもあの時はまだ将来について話していなかったから、仕方ないかって受け入れた。
去年、君が一人で国に帰ることを決めた時は、それでよかった。
一人で泣いたよ。私がこの国に戻ってきたときに、君がいないんだって。
絶望して泣きに泣いた。
でも今は、「私の勉強が終わったら一緒に私の国に住もう」って言っていたのに。
だから私も就活始めて、自分の行きたかったところも蹴って、
私たち二人の条件に近づけるようなところを頑張って探していたのに。
なのに君は、勝手に決めてしまった。
理由は何だったのか、もう覚えていない。
ここからたくさんいろんなことがあったから、
どうしてこの時私はそれを受け入れて、「そっか、君の選択なら受け入れるよ」って言っていたのかも、忘れてしまった。
この時私は、そっと君の選択を受け入れたんだ。
君が他の国に来ることに躊躇していることも、彼の家族を思って、
なかなか他の国に行くという大きな決断は難しいことだと言うのは、私も感じていたから。
あなたは「お母さんがいる場所が、Homeだ」と言ったから。
それはずっと頭にあって、感じていたから。
私はあなたのそんなところが好きだったから。
あなたが両親を愛する様子が、私に家族とは何かを教えてくれたから。
このかけがえのなさは、神様からの賜物だと知っているから。
そして最も美しく、最も残酷なのは——
あなたが私に「家」とは何かを教えてくれたから。
だから私はただ「そうか、わかった」と受け入れた。
「大丈夫だから、私があなたの国の言葉を勉強して、数年後にあなたの国に行くから」って。
二人の関係はもう、私がどれだけ彼を受け入れられるかにかかっていると感じていたから。
私はあなたが好き。
でも好き以上に、尊敬している。
あなたのやり方に賛成はしないけど、尊敬は基礎で、愛情よりも高いところにある。
だから、私はあなたの選択を尊重する。尊重できた。


言葉の壁、心の矛盾

最近、君と話す時に自分の国の言語で話してしまうことが増えた。
聞いてほしいのに、知って欲しくない。
伝えたいのに、伝えられない。
そんな矛盾がそこに溢れていて、ただただ悲しかった。
傷つくのが怖くて。傷つけるのが怖くて。
でも、もう傷つくのを恐れるのはやめにする。
だって、疑い続けることで、かえってあなたを傷つけてしまっていた。
傷つくことを恐れずに、あなたを信じることにする。
割れた鏡のように、前の関係に戻ることは決してできない。
だけど、思い出は思い出として横において、
新しい関係は、また作れるのだと思いたいんだ。