まるごとぜんぶ、いただきます ~生徒会長に求婚されました~



「俺がおまえの胃袋をつかめたら、結婚してくれないか」


「────え?」


(は? なんて?)


 ざぁっと風が吹いて、周りの木々を揺らした。


(俺……今、求婚された?)


「自信はある。俺の(とりこ)にさせてみせる」

「いや……あの……」

 目の前の顔は真剣だ。

「おまえが好きなんだ」

 大真面目に、むしろ必死な感じに。
 なんか、愛の言葉が紡がれている。

 我らが生徒会長──頼れる我が校の王(男)の口から。

(いやいやいや、待って待って)

 どういう状況? なんでこんなことになったんだ?

 おかしいおかしい。
 先週末からいろんなことがおかしくなってる。

 どこから狂い出した?


 そう、そもそもの始まりは──……